2024年1月24日水曜日

TA7792Pを使ったラジオの実験 2.4

 実験回路


  • バーアンテナの代わりにIFTキットで自作した10mm角のコイルを使用しました。
  • 周波数カウンタは、7SEGのLEDタイプを使いました。電源電圧が最低5Vは必要なので、結果的にラジオ部分にはLDOにて3.3Vに降圧して供給することにしました。
  • 低周波アンプ部分に8002aを増幅率8倍の設定で使用しました。RFの回り込みによるトラブルを避けるために、Zobelフィルタ,負帰還抵抗に100pFを並列にして高域をカットする設定にしました。
実験を始めた動機と最初の目的は、8002aをラジオ回路でうまく使えるか?だったようなきがします(笑)
それは、どうやら達成されたようです。

TA7792PというラジオICは、設計が古いICのようですが、現在でも手に入るということは、設計そのものが優れていたということなのでしょう。

単3電池1.2V×4≒5V駆動

以上
ほとんどAFN専用受信機になってます。。
つづく・・・のか(笑)



2024年1月22日月曜日

TA7792Pを使ったラジオの実験 2.3

2.3 Sメーターはつけられるか

TA7792P、このICのAGC電圧を使ってSメーターを振らしたい。

TA7792PのAGCの記載のあるPinは6です。ここの電圧を計測してみると
Gndを基準として1.002Vの電圧が出ています。ローカル局を受信すると1.021Vと約20mVの変化でしかありません。

とりあえず+側に変化することがわかりましたので、LA1600に試した回路が使えるかなと思い試してみました。

結果としては、うまくいきませんでした。LA1600の時はAGC電圧が500mV単位で変化していたのですが、TA7792Pでは20mVです。回路そのものに10倍程度の利得を持たせなければなりません。

仕方がないので、先人の知恵を借りることにしました。

これをみると、AGC電圧は14番Pinからとっているようです。計測してみましたが電圧の変化そのものは6番Pinと大差ないようでした。原著では10k:47kですので約5倍の利得を持たせています。自分は10倍程度に設定したかったので4.7k:47kとしました。

単電源オペアンプを使っているようです。部品箱をみてみると、手持ちにはNJU7043がありました。1.8Vから動作するフルスイングC-MOSオペアンプです。

これを使うことにしました。

これで、Sメーターにつながるところの電圧は~0.4V程度となりました。

2024年1月18日木曜日

覚書:10mm角でIFTキットに巻いたアンテナコイル(バーアンテナの代わりに)

まずは、類似させるバーアンテナを計測

AM-88

添付文書
620μH

実測
白黒650.93uH-484.49uH(561.31uH)
緑赤(6.3)uH
アンテナリンクコイル:3turn 0.783uH



IFTキットby itendo で自作

目標値はAM-88に似せる

1-3:600uH,140turn(0.08mmUEW)
4-6:14turn(0.08mmUEW)
1-2:5turn(0.08mmUEW) ※アンテナリンクコイルとして追加 GNDは1で共通


作成


台座に鼓型コアを接着して、0.08mmUEWを巻きました。

実測


Sは巻はじめ

実は、1番ピンから巻きはじめにしようと思っていたのですが・・・
出来上がったら3番から巻き始めていました。
やっちまいました。しかしこのほうが巻きやすいんですよね(;^_^A

実測データは、コアを入れた状態で
1-3:514.14uH
2-3:0.819uH
4-6:6.329uH
となりました。頑張って140回巻きましたが、設計値の600uHには届きませんでした。ちょっと少なめですね。
と思って、コアを回しきれるだけいれてみたら・・・・
1-3:705.81uH
となりました。調整域がかなり広いようです。以下それぞれ
4-6:8.247uH
2-3:1.055uH
となりました。





2024年1月12日金曜日

TA7792Pを使ったラジオの実験2.2.2

2.2周波数表示:カウンタを使って

2.2.2:7SEG LEDのカウンタを使って

2.2.1ではitendoのラジオカウンタ
を使ってあっさり周波数表示ができました。
今度は7SEGのLEDカウンタを使ってみることにします。

7SEGカウンタは電源電圧が5V以上ないと動きません。
ラジオ部分は2.4Vで問題なく動作するのですが、7SEG LEDカウンタを使うのであればしかたありません。
3.7Vのリチウムイオン電池を2本直列の7.4V駆動とすることにしました。
ラジオ部分は3.7Vの1セルからとり、330Ωの抵抗の後青色LEDの順電圧の2.6V駆動
これで、一応カウンタは動作するのですが・・・・・・
LEDの点灯ノイズで雑音がひどく、実用になりません。

2.2.2.1:7SEG LEDカウンタのノイズ対策

ノイズがひどかった時の配線
ブレッドボード内のループでカウンタのLEDノイズをまき散らしていたみたい(;^_^A
改善後
ブレッドボードに繋ぐグランドの位置を同一場所としブレッドボード内にループを作らないようにしただけでノイズはかなり低いレベルまで低減されました。

2.2.2.2:周波数表示不安定

もう一つ不具合がありました。どうもカウンタへの入力電圧が足りないようで、カウンタ表示が時に表示がランダムに変わるなど、不安定。カウンタへの入力の前に2SK544を使って軽く増幅することにしました。
負荷抵抗を1kΩとしたソース接地回路。
負荷抵抗両端電圧は2.67Vで/負荷1kΩ=ドレイン電流2.67mAとなりました。


ざっくりとこんな回路。VCCは3.7V(リチウムイオン電池1セル)
これで、一応表示は安定したようです。

覚書:FCZ 7MHz 7mm角コイルと同様の可変コイルを作ってみる

シールド付き7mm角可変コイルの作成



アリエクで購入しておいたもの、


実際に使えるかどうか。。試してみた。
やっぱり試したくなるのは7MHz帯のコイル

作成手順

0.1mmのUEWをボビンに巻く。一つの溝に5ターンずつ巻くと5つの溝を全部使ってこの巻き数になる。

1-3:20t 5.319uH(4.016uH),1-2:10t  1.604uH(1.288uH)
4-6:5t   0.478uH(0.390uH)
()内は外コアなし


外コアありなしでインダクタの値が変わる


FCZ7MHzのデータに近い値となったが全体的にやや低い値となりましたが同調周波数を調べてみるとFCZコイルと低いほうは同程度、高いほうは1MHzほど高めの結果となりました。調整範囲が上のほうに大きいと考えると1次側はこのままでよい気がします。
※1次側を2kとすると2次側がほぼ50Ω

100pFと組み合わせたとき(ダンプ抵抗は1k)
コアが全部入った状態で6.8MHz
抜けた状態で 9MHz
でした。
したがってFCZコイルとくらべて1:2次巻線比が大きすぎるようなので2次巻線を5→6tぐらいにすると同じくらいになるかもしれない

今後手巻きの7MHzの仕様としては


↑FCZ 7mm角データの7MHzのところを抜き出した

1-3:20t(ひとつの溝に5tずつで4溝、10tにて中点タップとりだし)
4-6:6t
で作ることにしよう


2024年1月11日木曜日

TA7792Pを使ったラジオの実験 No1 から 2.2.1

TA7792Pを使ったラジオ

というラジオICを使ってみる。

データシート 

これを使ってラジオを構成してみようと思う。

電源電圧が1.5Vでも動作するので、AFアンプ部分には先ほどの8002aを使ってみます。

というか8002aを試すのにこのICを使うようなもの・・・順序が逆ですが(^◇^;)

実験の目的

  1. AFアンプの8002aが使えるか検証
  2. TA7792Pの使い勝手を試してみる
    1. 乾電池2本(2.4V)で使ってみる
    2. 周波数表示:カウンタを使って
      1. 3.3V仕様のaitendo液晶ラジオカウンタ
      2. 7SEG、LEDのカウンタ
        1. 7SEG,LEDカウンタのノイズ対策
        2. 周波数表示が不安定
    3. Sメーターはつけられるか?
      1. MOSFET 2N7000 2SK544
      2. 接合型FET 2SK303V3
      3. OPAMP NJU7043
    4. 実験回路
      1. バーアンテナの代わりに10mm角シールドコイルを使って
    5. 7MHzハムバンドで使ってみる
      1. アナログVFOを使って
      2. BFOはセラロック


1.AFアンプの8002aが使えるか検証&
2.1乾電池2本(2.4V)で使ってみる

ネットを見てみると、こんなページがありましたので、まずはそこを真似させてもらいます。

No.18 短波ラジオ | エレクトロニクス工作室 | 週刊BEACON | 

No.35 TA7792用実験ボード | エレクトロニクス工作室 | 週刊BEACON |

こちらは、短波ラジオなのですが、今回ブレボに組むのはオーソドックスな中波ラジオとします。それで、8002aがラジオ等に使えるかどうか試してみます。

電源は1.2Vのニッケル水素電池2本です。
約2.4Vを供給します。
単純にTA7792PにAFアンプとして8002aをつないでみましたが、単純にはうまくいきませんね。
ボリュームを上げるとモーターボーディング様の症状に見舞われました。
ラジオ部分とのデカップリングを行い。

RFの回り込みを落とすための高域の手当は以下のようにしました。

8002a周り

出力にゾーベルフイルタを、そしてRFの回り込みを落とし安定させるために20kΩと並列に100pFと比較的大きなコンデンサをつけ高域での特性をバッサリ落としました。

デカップリングと定電圧化はLEDを使って安定化しました。電流制限抵抗に330Ωを使って赤色LEDを点灯させるとLED両端の電圧は約1.7Vになります。これをTA7792Pに供給します。

今度は大丈夫なようです。しかし、どうも歪が気になります。検波出力が少ないときに起きる歪に似ています。
回路周りをみると、データシートの回路は
となっており、6pinはAMAGCにつながっていてセラフィルのGND側につながった上で電解コンデンサのマイナス側につながっています。



ブロック図をみると+側がコモンになっていて、どうもこのICはPNP主体で構成されている?かのような印象を受けます。
どうもよくわからないのですが、歪は6pin周りをデータシート通りの配線に変更したら低減されました。
ここまででラジオとしては充分に機能しているので、これでおわりでも良いのだろうと思ういました。しかし・・・やはり、周波数がわからなかったりすると不便なのでカウンタをつけて受信周波数がわかるようにしたいものです。

2.2.1周波数表示
3.3V仕様のaitendo液晶ラジオカウンタ

itendoで入手したラジオカウンタを使ってみる。
3.3Vで動くやつだと思っていたので、流石に2.4Vではダメだろと思ったのですが。。。
つないでみたら、あっさり動き出しました。それも、バッファなしで
かなり優秀だなこれ、バックライトがないのが残念。。。


つづく・・・のか(笑)

2024年1月9日火曜日

覚書:手持ちFETのピン配置

 2N7000

VGSの閾値が2.1Vでした。



2SK303 V3

2SK303 V3 E:IDSS



2SK170BL

IDSS:6-12mA



J211

IDSS:7-20mA



2SK544

2SK544E IDSS:2.5-6.0mA

2SK439F

IDSS:8-12mA



2SK241GR

IDSS:6-14mA




AppleTV A1469でAirPlayが使えずハマったのでメモ

ハー○オフでAppleTV第3世代を手に入れた 破格の1650円だったので迷わず購入 ボードの上にあるのが第2世代、そして、アンプの隣にあるのが今回のターゲット。 今まで第2世代のAirPlayを使ってRoonのレシーバとしていた。 特に問題なく動いていたのだが、なにぶん設計が古...