2020年11月8日日曜日

小出力デジタルアンプ(PAM8403)の音が意外に良かったので⑤

 PAM8403基板について

ちょっと解析,と改造をしてみました。

まず自分が手に入れた基板はAmazonで 2ケ組のもの


そして、10ケ組のもの


です。どちらもAmazonの画像では同じ基板のように見えましたが、微妙に違っていました。

左、10ケ組、右、2ケ組のものです。

チップコンデンサの大きさが違います。10ケ組で買ったほうは2012サイズ、2ケ組のはもう一回り小さい1608?。チップコンデンサを交換したりするのには大きいランドのほうがやりやすいと思います。

基板の解析

コンデンサは外して容量を測ってみました。
PVDDに1uFと10uFパラでパスコンが入っています。それも左右別々です。アナログ系のVDDには1uFのパスコン。ちゃんと別系統にそれぞれパスコンが入っているのは好感が持てます。別基板(ボリューム付きで高分子電解コンデンサ470uFが載っていたやつ)よりなんとなくノイズが少ないような気がしていましたが、こういう理由なのかもしれません。

さてさて、基板が無駄に多くあるので(全部で12枚(-_-;))いろいろ遊べそうです。ちょっと改造して、パスコンも手持ちのチップコンデンサに交換してみることにしました。


音質アップのための改造

先の実験用の基板では高域に若干の粗さがあったのですが、もしかしたらと思いコンデンサをちょっと良いものに交換してみることにしました。

ただし、カップリングコンデンサはさすがにこのサイズでフィルム系のチップコンデンサは持っていないので、外付けにすることにしました。
入力のカップリングコンデンサの1uFのところは5.1kΩの抵抗を追加してあります。これは、利得調整と使うフィルムコンデンサの容量が2.2uFなので低域周波数成分確保の意味もあります。

HPF:2.2uF,15.1kΩ ≒ 4.5Hz

PVDD2カ所は、オリジナルでは10uFと1uFだったところを、外部に10uFのタンタル電解をつける予定なので、基板上は4.7uFを基準として0.1uF,2700pF,56pFの小容量コンデンサをパラレルにしました。※定数は通電してみんべさんのサイトを参考にしました

VDDはオリジナルでは1uFだけでしたが、ここもPVDDと同じ構成にしました。(ランドがひとつなので上に積み重ねた)

また、基準電圧も大事だと思うのでVREFも1uFから4.7uFに増量してあります。ただし効果のほどは?でしたが・・・・

チップコンデンサはB特性のセラミックチップを使いましたが、できればC0G特性の音響に影響の少ないものを選ぶと良いと思います。

mute pin 5番ピンは4,5の間のパターンをカッターで切断してあります。これでフリーになった5番ピンからUAEでミュート用として取り出しました。


改造後の感想

高域がなめらかになりました。

いや、なったような気がします。。プラシーボかもしれませんが、シンバルの音がおとなしくなった気がします。うーん、シンバルの響きの余韻が耳に心地よく、アタック音では前よりも「なめっと」するような音になったというか。。。

定位はそのままです。やはり、電源をいれて最初の出音でハッとします。やっぱりなかなかできるやつだよ>PAM8403


にしても・・・・

いやぁ、まったく細かい作業です。。。ちょっと前まではこんなチップ部品を扱えるとは思っていませんでした。なので、なんとかリード部品をランドにはんだしていましたが。
慣れてくると、逆にチップ部品のほうがつけやすくなってきたり。。。
なんといっても小型にできますもんね。ユニバーサル基板に後付けでも目立たないし、あとから部品を足そうとしたときに、どこにも穴がない。。。なんて穴の数を気にしなくてよい。(笑)


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