CSPP PowerIVCによるUSB入力パワーアンプ
CSPPという選択肢というタイトルで書いてきました。
現在実験しているのは、バイポーラトランジスタを使ったクロスシャントプッシュプル(CSPP)のPowerIVCです。
気がついたらタイトルナンバーもすでに⑬となり、見通しが悪くなってきました。。。。
ということで・・・現在実験中の全体構成をまとめておこうと思います。
全体構成
出力は3Wx2程度でTHD+N:0.1%以下となっています
ブロックダイアグラムです。実験しているのはPowerIVCの所です。
CSPP構成は真空管のものはネットに制作例がいくつかあがっていますが、バイポーラパワートランジスタを出力段に使ったものはほとんどみかけません。
アンプ回路部 1Ch分
出力段にはバイポーラトランジスタを使っています。手に入りやすい部品でと考えていたら、こんな構成になり、音も十分満足のできるものになりました。
入力にはES 9018k2mを電流出力として使います。ES9018k2mのオフセット電流(1.2mA)をCSPP回路のバイアス電流として利用します。バイアス調整に2SK170BL定電流特性を利用しつつ出力段2SA1908の温度補償のため正の温度領域で動作させています。(温度補償とバイアス調整についてはCSPPという選択肢 ⑥で検討しました)
電源部 2Ch分
CSPPではフローテイング電源を用意しなければならないことが多く、今回の実験回路でもフローティング電源としています。片チャンネルで2つ使いますので、ステレオ構成ですと合計4つのフローティング電源を使うことになります。
DAC基盤にも別の電源を用意しなければならないので、トランスが5つという電源構成になりました。
ということで現在の状態です。12V3Aのトランスが3つと12V0.5Aのトランスがひとつ。
手前にあるのが中華ES9018k2mボードです。
配線はこれからです。それに、前面パネルとリヤパネルをどうしようか・・・・・
思案中
ふと、今気づいたんですが、、、トランスのケースもフローティングにしないといけないな。。。ということは、底面に直置きじゃなくて、上になにか絶縁体を置くことにしよう。
百均のMDFボードあたりが良いかな。。。。
MDFボードを絶縁のために下に敷きました。。
とりあえず、配線を済ませて・・・・
スピーカーターミナルを空中にぶらぶらさせて置くのはあまりにも使い勝手が悪いので、仮パネルで固定しました。
やっと、トランス電源で音出しができるようになりました。
トランスは12V3Aですが、2SA1908の発熱を抑えるために8Vタップから電源を採っています。アイドルは400mAとしたところ、整流後の電圧はちょうど10Vになりました。
0dBFS出力でクリップしない電圧なので、当面はこのままの設定でいこうかと思ってます。
音出し中です・・・・・・・・
うんー(^▽^)/
どんどん音量を上げて聴きたくなってしまう。。。
現在
6Ω負荷0dBFSで2.8W
4Ωだと4.1W
あんまり欲張るとよくないか(笑)
CSPPであることを強調!!
せっかくの優れた方式なのでCSPPがもっと浸透すると良いな。
という気持ちを込めて。。。
2024/6/13
天板が結構熱くなっていたので、オフセット確認とアイドル確認をしてみた。
左チャンネルのオフセットが14mVとやや大きめだったので調整
調整後
左チャンネル
右チャンネル
アイドル電流は0.47Ω×250mV≒532mAといったところ
以上