2019年9月9日月曜日

LM4881 その1:ポータブルアンプ 電源部分を考える

LM4881を使った部品の少なくしかも入出力カップリングコンデンサのない回路が、このページにありました。
これをタカチのLM100Cケースに収めて使ってみたくなり、模索が始まりました。
LM100Cケースは、ちょうどiPod Classicと同じくらいのサイズで重ねて使うのに都合が良いのです。問題は、ステレオプラグ2つとボリュームをパネルに配置すると・・・・電源スイッチの置き場がありません。
TDA1308の時のように単電源であれば、スイッチ付きボリュームを使えば良いのですが・・・・。今回のは電池2本で、プラスとマイナスの両電源を使うタイプなので、単純にはいきません。
案としては

  1. LM4881のシャットダウン機能を使う。
  2. 2回路リレーを使って一つのスイッチで2回路のON、OFFをする。
  3. 半導体を使って、2回路のON,OFFをする。
1.はICのシャットダウン機能を使ったもので、プラス側にアサインすればシャットダウンとなりこの時の消費電流も数μAとほとんど電力を消費しないので良さげ。。
2.は実は本気で考えたんだけど。。。なにせ消費電流が10mAを超えるので、電池の持ちが・・・・となり、不採用。
3.これは、元になった回路がありまして。。これ です。コレクタの飽和電圧が問題になりそうです。1.5V×2で使うからには、0.1Vも無駄にしたくないところですが・・・。

試しに、3.の回路を考えてみることにします。

試しにブレッドボードで組んでみます。


原本の回路のままでは、プラス側のスイッチを切っても、電圧が現れてしまいました。

Tr2がノイズか何かで、On状態になってしまい、どうにもOffにならないようです。なので、LEDと平行に10kΩの抵抗を加えて全体で12kΩとして、入力側のインピーダンスを下げてみました。すると。。。


きちんと、Offになりました。


電源スイッチをOnにすると、電圧降下は、0.1V程度のようです。
ということで、これでいくことにします。
トランジスタはNPN,PNPでスィッチングできればいいだけなので、なんでも良いのですが、一応コレクタ飽和電圧が少なめなものを選びます。
ちょうど、Amazonでトランジスタアソート・・なにそれ、おいしそうってことで頼んでいたものがあったので、そのなかから、2N3904(NPN),2N3906(PNP)を使ってみることにした。このトランジスタ、コレクタ飽和電圧が少ない。(最大で0.2V)、ブレッドボードで試してみると、0.1Vいかないくらいでした。このくらいなら何とかこの方式で2回路のON、OFFができそうです。


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