なので、なるべく簡単でひょいっと使える安定化電源を考えてみることにしました。
要件
- なるべく簡単な回路
- 電圧は3~20V程度までの範囲
- 電流は1A程度
- 電圧計と電流計がついている
- スイッチング電源を使ってコンパクトにする
以上の要件を満たす回路を考えてみました。まずはMC12でシミュレーションしてみます。
シミュレーション上は一応ちゃんと動くようなので・・・・次にブレッドボードで動作確認してみます。赤のデジタル電圧計が電圧を、青のデジタル電圧計はR4とR5の両端の電圧を測っているので、1Ω両端の電圧=そのままの読みで電流値 となります。1.08Vの表示なので1.08Aとなりますね。設定電圧は16.3Vです。
電流負荷を1.18Aにしてボリュームを電圧を上げる方向に回すと・・・・
青表示の電流は1.34Aになりましたが・・・電圧は逆に下がっています。2SC1815のベースに入っている抵抗が0.5ΩなのでVBEが1.34x0.5=0.67Vとなり、2SC1815がONになり電圧を下げる方向に制御されています。この時の電子負荷の表示は8Vですが、すぐに1V台まで下がりました。
しばらくブレッドボードで試していたら、LM317のヒートシンクが触れない位に熱くなっていました。常用するならば、もっとでかいヒートシンクが必要そうです。
覚書として回路図を残しておきます。ICのピン配置の関係で右側入力左側出力になっています。あとIC保護のダイオードやら電圧電流表示が追加になってます。
PasSの実装図はこんな感じになりそうです。ヒートシンクをどんな形にするかで大きさや使い勝手が変わってきますね。
考えてみることにします。