低周波では前段<次段の入力抵抗であれば
問題なく増幅できるが、高周波ではそうも行かない。同じインピーダンスでない場合は反射がある。
というわけで、入力インピーダンスの計算方法を探していたが、それらしきものを見つけたのでメモ。
TX励起段の入力抵抗を求める
トランジスタ回路の電圧増幅度 | 回路方式によって異なる計算式の解説 - 相楽製作所 (sagara-works.jp)
これによると
入力インピーダンス hie = 26 × hFE / コレクタ電流 IC [mA]
で近似できるとのこと。
先の7MHz送信機の励起段に当てはめてみると。
IC:32mA
hie=26x300/32=243.75Ω
となる。 バイアスを作る2kΩの抵抗と並列として
243.75//2000= 217.27Ωとなる。
計算上は217.27Ω
とするとAD9850の出力抵抗は200Ωということなので・・・
あれま、トロイダルでインピーダンス変換いらないんじゃね(-_-;)
しかし、実際は4:1でステップダウンしたほうが直接より出力が上がっている。
この辺のからくりがよくわからない。
励起段の出力抵抗
A級動作している回路において
Zo=V/I=(Vp-p/2√2)/(Ip-p/2√2)=2E/2Ic=E/Ic
より E=7.9V,I=32mAなので
7.9/0.032=246.9Ωとなる。
出力コイルの巻線比が26:7,インピーダンス比は676/49=13.8より
246.9/13.8=17.89Ω
となっている。さて、これがTX出力段の入力抵抗とあっているか?だが・・・
TX最終段の入力抵抗を求める
先と同じようにhieを求めると
TTC015B hFE:150(100-200)
IC:219-437mA
2.2W出力時
26x150/437=0.89Ω
ベースに直列にRBが入っているので
0.89+6.4=7.29Ω
0.5W出力時
26x150/219=17.8Ω
RBをプラスすると24.2Ω
最終段の出力抵抗
Po=(E-Vcesat)^2/2xZL
を使って計算すると
データシートより0.5A時のVcesat=0.3Vを代入
2.2W時
ZL=(13.8-0.3)^2/2x2.2=41.42Ω
0.5W時
ZL=(5.0-0.3)^2/2x0.5=22.09Ω
実際の回路ではまさにカットアンドトライで妥協点をみつけた。今回のはあとから検算したような形になった。
まぁ、計算通りにいかないことのほうが多いので、おおざっぱといえばそれまでだが・・・
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