中華ES9038q2mボードシリーズの続きです。
素の状態でスイッチング電源アダプタでも、なかなか音質がよかった中華ボード。電源で音が変わるのを期待して、ちょっとやって見ようかと思い立ちました。アナログ電源での音が楽しみです。
早速回路図を書いてみました。
定数は、実際にブレッドボードで組んでみてから決めたものです。
当初の計算では、整流後の電圧を交流電圧の1.41倍−SBD順電圧と考えていました。
つまり、整流後電圧は≒12X1.41-0.25=16.67V です。
しかし実際の電圧は、19.38〜19.8Vと想定よりも3Vも電圧が高く出ていました。
これはおそらく小型のトランスを使ったために負荷が軽いと高めに電圧が出るということなのでしょう?
そのため当初はZDに繋がる抵抗を150Ωとしていましたが、270ΩとしZDに流れる電流を制限しました。
負荷となるES9038q2mボードの要求電圧は12〜15V程度、電流はプラス側で最大150mA程度マイナス側で10mA程度です。マイナス電源側は最終段のオペアンプで使われるのみなので電流が小さく、プラス側とマイナス側でかなりアンバランスです。
回路の説明です。
商用電源から±15Vの電源を得ます。基準電圧を作ってそれを元にトランジスタのエミッタフォロアで電圧を出力します。なので、出力電圧は基準電圧よりVBE分つまり約0.6V低くなります。出力電圧を監視しフィードバックをするなどの処理は行なっていません。なので、取り出す電流で出力電圧が変動します。
15Vのツェナーダイオードは5mA以上の電流を流しておけば15Vの基準電圧が得られる仕様です。ここのアイドル電流はざっくり5mAの3倍程度としました。ZDの定格は1/2Wなので、ZDでの消費電力は0.015X15=0.225Wなので大丈夫です。
抵抗の両端に現れる電圧は約19Vー15V=約4Vとなります。この抵抗に15mA流すには
4/0.15=266 ≒270Ωとしました。
ブレッドボードでの実験結果です。
ほぼ無負荷の状態なので、若干電圧が高めに出てます。
これにES9038q2mボードを繋いでみると
プラス電源側は14.8Vまで電圧が下がりました。ボードに流れている電流は71.9mAです。このくらいのアンバランスなら、十分このボードは作動させることができます。
基盤に組んで、raspberrypiとそれ用のアナログ電源とともに動かすのが楽しみです。
一体どんな音に変わるのでしょうか?
ユニバーサル基盤に組んだら、ラズパイと繋いで音を聴いてみることにします。
それまでのお楽しみっと。。
と、ここまで書いておいてこの回路で音出しはしていません。
音出しをする前に回路変更を行ったためです。
実は交通事故にあってしばらく入院していました。あごの骨がおれたので結構しんどい入院生活でした。。。
最終的に、このES9038q2mの電源はシリーズレギュレータ―方式となりました。次回に続きます。
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