最初に作ってみたのが次の回路です。
でも、この回路ではうまくいきませんでした。
試したRaspberryPi 3B+ 起動時電流:約200mAから700mA程度
- 試用したトランス
- 2次仕様は以下の通り
- 6.3V 0.5A 起動失敗
- 6.3V 1A 起動失敗
- 8V 0.8A 起動失敗
- 10V 0.8A 起動成功
ただし、整流後の電圧が高過ぎて2SD882の損失が大きく常用不可
ZDには5.1Vのものを使ったので出力を5.1VにするためにはトランジスタのVBE分のかさ上げが必要です。それには小信号用のダイオード1SS178を使いました。準電圧が約0.6V程度ですのでちょうど良いはずです。使用したZDは5mAから定電圧性を持ちますのでコレクタに600mA程度流すとするとhFEで割ると約3mAのベース電流が必要となります。なので最低でも5+3mAは流しておかなくてはなりません。基準電圧のための抵抗は200Ωとしました。15mA程度の電流が流れていることになります。
結果的にはこれは、失敗でした。瞬間的な負荷の増大で電圧が落ちてしまい、RaspberryPiの起動に失敗します。トランスの電圧を10V0.8Aと高くすれば電圧降下に対応できますが、トランジスタでの電力損失が大きくなって現実的ではありません。かなりあちちになりました。整流後に8200μFのコンデンサを入れてみたりもしましたが、一向に改善しません。
結局この方法はあきらめました。
次に、ダーリントン接続にしてみました。これで出力抵抗が下がるはずです。
ダーリントンなので、VBEは2倍になります。なので1SS178を二つ直列にしました。
これで出力電圧はZDの電圧と同じ5.1Vになります。
(写真はラズベリーパイ3Aを起動成功時の写真です。テスターの値は整流直後の電圧です。7.58Vになってますね。)
これで、RaspberryPiを起動できるようになりました。
トランスは、安価な6.3V1Aのもので大丈夫でした。
あとは、これをどう料理して、ケースに詰め込むかですね。
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