2020年2月4日火曜日

HPA-12を組み立て。ミニパワーアンプ的な使い方をする。

HPA-12はこのページでのプリント基板です。1つの基板で2度楽しめるをコンセプトとしているそうです。
スイッチサイエンスにて頒布があり、自分もいつか作ってみようと思って買ってありました。そして、すでに持っていた2sk2145GRだけは面実装部品をはんだ付けしておきました。

この基板、電源部分もあって外付けはトランスのみとなっています。トランスは6.3Vのヒーター巻線が二つあるものを使います。推奨は1A品なのですが、なにぶん大きいので躊躇してしまいました。自分は0.5A品を使ってしまいました。使ったものはトヨズミのHT6052です。0.5A品でもおそらく大丈夫だと思いますが、出来上がってみると、どうも電圧が低めのようです。いわゆるB電圧で約7Vなので、設計値の8Vよりも1Vも低くなってしまいました。音質にも多少の影響は出ているとは思いますが、いつも使っているタカチのケースに入れることを考えるとこのサイズがギリギリです。
実際、タカチのケースで奥行が最大サイズのものが、KC51320BBというもので横7.5x奥行20x高さ5センチなのでHT6052でも高さが5.4センチあるので横にしないとケースに収まりません。高さが7.5センチのシリーズだと奥行が17センチのものが最大ですので、なかなかちょうどしない感じです。

ケースと電源トランスが決まったので、基板に実装していきます。
 定数を変えたところをメモっておきます。

  • 最終段の3.3Ω ⇒ 2.2Ω
    これは、単純に3.3Ωを切らしていたので2.2Ωにしたのですが、スピーカー駆動をかんがえているので、よしとします。できれば0.68Ωくらいにできればいいのかもしれませんが、さすがにそれだとドライバ段から定数を変えなければならないので止めておきます。
  • 上記のエミッタ抵抗を下げたのでバイアス調整に4.7kΩを3.9kΩにしました。この値は適当に決めたものですが、あとあとバイアスを測ってみると35mA程度に落ち着いていたので、ビンゴだったようです。


最後のパワートランジスタをつけるところで、ちょっと考えました。もともとミニパワーアンプとして使う予定ですので、できればヒートシンクをつけたいところです。
あたりを見回すとちょうど幅20㎜のL字のアルミ板がありました。長さ90㎜に切断してこれを2枚使うことにします。

 適当に切ってねじ止めをして取り付けます。2連なのでさすがに同じ高さではつけることができませんでした。

2段重ねになっています。なんちゃってヒートシンクですね。。。。

パネルの穴あけを始めます。今回初めてAC電源からのものを作るのでちょっとドキドキものです。
パネルのなかで、一番大きな穴をあけました。
前面パネルは、まぁワンパターンといってしまえばそれまでなのですが、左から電源スイッチ。LED。真ん中にイヤフォンジャック、これはスピーカ接続との切り替えスイッチも兼ねています。そして、右側にボリュームです。手持ちのボリュームがLinkmanのジャンク品50kΩAカーブしかなかったので、とりあえずそれをつけました。
音量調整はDAC側の電子ボリュームで行う予定なので、このボリュームはなくてもよいものです。なので、、まぁジャンクでもいいっかということで。。。。。本当はスペースさえゆるせば、ロータリースイッチで抵抗を切り替える音の良い方式のアッテネッターをつけたいものです。
背面はRCAジャックとスピーカー端子、ACインレットです。ヒューズフォルダはトランスと干渉してしまうので内部にインライン型のものをつけることにします。
ヘッドフォンジャックは、パネル前面に差込口が出っ張りすぎるとあまり見た目が良くないので裏側にスペーサーとして2㎜厚のPP板を挟みました。これだけでもかなり出っ張りは少なくなります。トランスは6.3V巻き線が二つある0.5Aのものです。縦に入らないので、横に寝かせました。
横でもぎりぎりですね。。。

トランスの端子が思いっきりケースにぶつかるので、熱伸縮チューブでの絶縁は必須です。
蓋を閉めてみました。若干上蓋がトランスの端子にぶつかっているようで、閉めるとしたから突き上げるような感触があります。絶縁していなかったら大変なことになりそうです。(笑)
入力はES9038Q2MのボードでUSBDACとして使っているものをつなぎます。
DAC側にデジタルボリュームがありますので、アンプ側のボリュームはMaxにしておきます。
さっそく聴いてみました。
6畳の部屋で聴く分には十分な音量です。ですが、ミニワッターにくらべると、そこまでの音量はありません。。ミニワッターを初めて聞いた時に感動したよりもさらに音色は透明な感じがします。

消費電力はプラス側マイナス側でそれぞれ180mA程度でした。整流後に半導体を使ったリップルフィルターはなくデカップリング用抵抗4.7Ωですので、かなり大きめです。現状でハム音はまったくないので、1Ω程度に下げてみるのも良いかもしれません。

電源部にトランスを使ったアンプは今回初めてでした。
なかなかうまくいったと思います。

次は、DACもトランス電源でと考えてしまいますね。

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