2021年1月2日土曜日

そこそこつかえる交流電圧計アダプタを作る①

 電子工作をするようになって、テスタをまず買いました。今の時代、昔と違ってデジタルマルチメータと言う名前で、とても安く手に入るようになりました。

安いのだと、680円とかいうのが普通にあったりします。すごい時代になったもんだと思ったものです。だけど、このDMM。アナログのと違って交流電圧機能がいまいち。。。。

なにが、いまいちかと言うと、周波数特性が・・・・・

せいぜい上は2kHzぐらい迄しか使えません。テスタを使ってアンプなどの周波数特性をとろうなんてことはできないわけです。

なんとかならないかなって思っていたら、こんな記事を見つけました。

この記事を読んで、作ってみたくなりました。

まず、手始めにこのなかの簡易バージョンを作ろうと思い考え始めました。
決めておかなければならないことがいくつかあります。
  • 大きさはどうするか(アダプタとしてつかえる大きさか測定器程度の大きさか)
  • 電源はどうするか(上の大きさとも関連してくる)
これは、色々考えて最初は簡単につくりアダプタとして使うんだけど機能としてはうまくいったら将来(高確度Ver)に拡張できるようにと考えました。
なので、まずすべての部品を基板に配置できるようにレイアウトを決めておき、最初はその一部だけ作るようにしようと決めました。

アダプタタイプにするので電源は乾電池を使い±12Vは昇圧ボード(aliexpressから入手)を使うことにします。

https://ja.aliexpress.com/item/32814479685.html?spm=a2g0s.9042311.0.0.27424c4drdifPn
これを使って電池3本(4.5V)から±12Vを出力します。

基盤は秋月のCタイプ基板にすべて載せられるようにしました。

回路は先の記事の回路そのまんまです。
電源部分は省略してあります。
抵抗値は手持ちのものの関係で若干変更してあります。

そして、まず最初に作るのはこの回路のうち、
この部分だけです。
理想ダイオード回路の部分だけを抜き出したものです。

この部分だけでも、入力電圧が〜10V程度まで,入力抵抗が10kΩと低いなど、制限があるものの交流電圧計として実験できます。


大きさは秋月C基板なので結構小さいです。
ケースはセリアで手に入れたカードケースを使うことにしました。というかカードケースにあわせた大きさでレイアウトしました。
出力側はピンジャック、入力はRCAジャックを使いました。

ファンクションジェネレータを使って周波数特性をみてみることにします。
グラフは、オペアンプにTL072を使った場合とLME49720を使ったものです。
LME49720を使えば、XR2206ファンクションジェネレータとの組み合わせでは200kHzで-0.85dbなので、-1dbまで許容するとすればそこまでは使えそうです。(TL072では100kHz程度まで)

まあ、アンプの特性やらフィルタの特性ぐらいだったら使えそうです。
オフセット(未入力時の電圧)はICの個体差にもよりますが今回の個体では0.2mV程度でした。
精度は周波数500HzでDMMとの比較で1%程度の誤差のようです。
測定器として使おうとすればもっときちんと校正やら調整やら必要ですが、ホビー目的ならこのままでも普通に使えそうです。こうやって作ってみるのも楽しいものですね。回路図を公開し丁寧な説明を加えてくれた「6畳間の真空管アンプたち」さんに感謝です。





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