中華ES9038q2m基板の青バージョンのものの改造です。前回、チップセラミックコンデンサをフィルム系・LPFに使われているコンデンサを音の良いといわれているスチロール系に交換しました。
今回はオペアンプに供給する電源を定電圧化してみようと思います。
いきなり完成図からですが。。。。
マイナス電源側のレギュレータ前の電圧を測ってみます。
いきなり9.0V付近まで電圧降下が起きています。レギュレータを通さないでつないだ時はそれでも9.6Vぐらいはあったので、レギュレータ回路での負荷もあるようです。
+側は6.20V、-側は6.36Vとなりました。ツェナーダイオード(ZD)に5.6Vのものを4mA程度流して基準電圧にしています。出力はZD5.6V+トランジスタのVBEですのでVBEが+側の2N5551は0.6V程度、-側の2N5401が0.76V程度あったことになります。
基板は両面基板のものを4×6のマスを使えるように小さく切りました。上記のトランジスタをわざわざ海外製のものにしたのは、足の配置がEBCだからです。真ん中にベースが来てくれると、小さく組もうとしたときに配線図通りに配置しやすく便利だからです。
こんな感じに小さく組めました。これが配置が日本のECB(エクボ)配列だとこうはいかなかったと思います。2N5551と2N5401はNPNとPNPでどちらも最大コレクタ電流が600mAながせてコレクタ損失も最大625mWあります。hfEは100~200程度。今回のような用途にはちょうどいいかもしれません。
ブレッドボードにさして動作確認です。
最初、御多分にもれず、ちゃんと電圧が出なくてあせりました。(-_-;)
簡単な回路で間違えようがないはずなのに・・・・・
なんと、TRのEとBがショートしてました。スズメッキ線を這わせたときに両面基板を使っていたので、あらぬ方向にはんだされてしまっていたようです。
いやぁ、ショートしてたのがEBでよかった。。。CBだったら。。。。。ぞっとします。
おっと、大事なことを忘れていた。アナログ部分を分離するのに基板のプラス電源からオペアンプ側に行くパターンを一か所切断しておかないといけませんね。
ここをカッターで切断しておきます。これで+電源を分離できます。定電圧化した電圧は電解コンデンサがあったところから直接供給します。
他の方式の電源も試せるように、丸ピンソケットを置いてアタッチメント方式としました。いろいろ試してみるぞ!!
今回アナログ電源を定電圧化して早速聴いてみた感じでは、
音の騒がしさが減った!?
と思います。ジャズの楽曲を聴いていると、ハイハットの音の付帯音がなくなってすっきりした分逆に音数が減った錯覚に陥ります。
簡単なディスクリートレギュレータを通しただけなのに、意外と音って変わるもんだな。。。
このあと、98L05を使ったものや、TL481を基準電源に使ったものなどを試してみたいと思っています。
でも、たぶん今回のディスクリート方式のが一番いいかもしれないなぁ。。