2023年8月1日火曜日

QRP用の手動アンテナチューナーキットを作ってみる

作ったQRPアンテナチューナー

1-30 Mhz Manual Antenna Tuner kit for HAM RADIO QRP DIY Kit - AliExpress

かの大国アリで出回っているQRP用と称したアンテナチューナーを作ってみた。


回路は以下の通りである。
これ、ケースにシールを貼ってそこを穴あけするもの。値段も高くはないので、QRP運用にはちょうど良いかなと。。。。


だが、出来上がってみて7MHzで使ってみたけれど、どうにもおかしい。

確かにSWRは下がるのだけれど。7MHZなのにコイルの上から2番目のタップでしか同調できない。なにか変。。。。

NanoVNAで通過特性を測ってみた。


まさに、なんじゃこれ??? である。

-4dbだと??? ありえない。ATTになっとる。。。。

これで、500mW入力したはずなのに200mWに減衰していたのも納得

他の人の作例を検索してみる。と・・・似たように減衰している。トロイダルコアがよくないのかとかの記事をみつけた

QRP用アンテナチューナーキット その後 | かみゅ (wordpress.com)

どうやら、これは自分の所だけの問題ではないようだ。。。。


ちなみに、200pF程度のバリコンを使った作例をみてみると

皆空の中で... 25. 7MHz~28MHz アンテナチューナーの自作 (fc2.com)

どうやら空芯10turnで7MHzに同調できているみたい。

ということでちょっと計算してみる



T106-2の12turnでのインダクタンスはAL値 13.5nH/N2 

よって、

13.5x12x12=1.94uH

空芯コイルで単2電池の大きさで12回巻いた時のインダクタンスは

ソレノイドコイルのインダクタンス - 高精度計算サイト (casio.jp)


のサイトを参考にすると1.67903uH となる。

ということは、自分が作ったT106-2を使うキットでは上から2番目のタップ(12turn)ですでに7MHz帯に同調するようだ。

どうも、T106-2を使うとそもそもキットの巻き数では計算があわない。あきらかにおかしい。これ、もしかして、T型のチューナ用に作られたものではない可能性がある。

中華製品だからねぇ。。。。

ということで、空芯コイルで試してみることにした。単2電池と同じサイズのものを使って(単3を単2にするかぶせもの)12回巻いて特性を測ってみた。



NanoVNAで計測(50Ω)すると、損失は0.3dB程度となった。

これなら納得できる数値。


しばらく、これで使ってみて、必要に応じてタップをだしてロータリースイッチに繋ごうと思う。

自作送信機は今の所7MHzモノバンドで運用するつもり。。

なので、もしかしたらずっとこのままかも('◇')ゞ


0 件のコメント: