2019年11月30日土曜日

トランジスタ式ミニワッターPart5 基板実装偏

概ね部品がそろったので、基板につけていくことにします。
そうそう、ほんとうは初段のペアFETは2SK2145を使えればそれに越したことはないと思っていました。しかし、2SK2145はソースが共通でバランス用の可変抵抗を入れるところがありません。差動ペアの特性が同じウエハース上なのでよく揃っていると言われていますが、さすがに調整できないと困ります。そんないきさつで、オリジナルの2SK170ペアの頒布を受けることにしたのです。ところがネットでヘッドフォンアンプのVer4を2SK2145を使って組み立てたという回路を見つけました。こんなやり方あるんだと思いました。次に作るときには参考にしよう。
まず、電源部分を実装します。
電圧をはかってみます。。。。
ん、-7.3V?プラス側は7.8V位になってます。少しアンバランスだけど、負荷をつなぐと落ち着くのかな、と思いそのまま作製を続けます。

左側:Lチャンネルを実装していきます。

2SK170は銅箔テープを使って熱結合しました。順調につけてきます。
Lチャンネルの完成です。ヒートシンクは秋月で30円の一番小さいタイプの放熱板です。
このサイズがぎりぎりでした。うまいこと収まってくれました。コンデンサとの距離がとれればもっとよいのですが、Bタイプ基板にすべて載せようとするとこれが限界かと思います。

各部の電圧をみていきます。ドキドキしながら15Vのアダプタをつなぎます。
電圧はエミッタ~エミッタ間の電圧です。エミッタ抵抗が0.68Ω×2で1.36Ωですから、アイドル電流は100mA程度のようです。設計通りでちょうどよさそうです。
出力のDCオフセットは、、、なんと0.0mV..みごとです。
気をよくして入力部とスピーカーとつなげて聴いてみました。
なんと、一発で音がでました。。すごいことですね(笑)

翌日、朝からRチャンネルの実装開始です。
順調に進みます。左チャンネルと右チャンネルでのコンデンサの形状が違います。左チャンネルではフィルムコンデンサで100pFを二つ使っているのでコンパクトですが、右チャンネルを作り始めてから、同じものがないことに気がつきます。部品箱を探すと、マイカコンデンサはありました。この狭いスペースにはいるかなぁ~。えいやっとしてみたらぎゅうぎゅうですがなんとか実装。。。
右チャンネルの放熱板はどうしたの???
秋月に発注しないと。。。。まだありません。
とりあえず、短い時間なら電圧はかるだけなら、と、すばやく電圧を測ってみます。
エミッタ~エミッタ間の電圧がありません。とこかで間違っているか、はんだ忘れがあるはずです。。。。さがします。
さがします
さがします
さがしました。。。
この間約3時間。。。あーでもないこーでもないとあきらめかけたその時。
やっと見つけました!!つながっていそうなのに導通のないところ

ささっと、電圧を測ってみます。E~E間で140m Vくらいです。OK
オフセットは、、こちらは残念ながら10mVありました。調整できる範囲なのでちゃんとヒートシンクつけてから調整することにします。
ヒートシンクは金曜日夜に発注したので、もしかして土曜日発送で日曜には届くかなと期待してましたが、、、発送にはなりませんでした。でもやっぱり音はきいてみたいので、あるものでその場しのぎです。
かっこ悪いですね(-_-;)
まぁ、その場しのぎということで、さっそく継いで聴いてみます。

あれ、LEDが暗くなったり明るくなったり。。。。やばい。
どうやら15Vのアダプタの電流容量が足らないようです。こっちも大きいの買わなきゃ。
とりあえず、12V3Aのアダプタで音出しすることにしました。
聴いてみました。

これは、、、

いいですね。高音のガヤガヤ感がない。。。きれいな音、決して高音が抑制されているわけではなくきちんと出ているのにうるさくない。感動しました。
適当に作ってもこんな音がでるんだ。

ちなみに、12Vの電源ですが、出力段の2SD882,2SB772のアイドル電流は1N4007×2のバイアスで約95mA程度で落ち着いています。コレクタ損失は570mW程度でしょうか。
12V電源でも部屋で聴くのに必要なパワーは十分にあります。これはこれでよいかなと思いますが、やっぱり15Vでの設計ですのでその電圧をかけて使いたいところです。

ということで、続きは、ヒートシンクと電源アダプタの入手まちとなりました。

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