2021年7月17日土曜日

ESSのDACチップにつなぐIVC 2

IVCを考える

オペアンプを使った簡単な回路でESSのES9018k2mあたりを電流出力でうけてIV変換をおこなってみようという試みです。前回載せた定数をもとにブレッドボードで組んで試してみようと思っていましたが、LPFをアクティブ1次フィルタと簡略化したために前回の定数だと可聴域の20kHzでもー0.8dB程度の減衰があることに気が付きました。

定数を変更

ES9018k2mの0dBFS出力電流1.3mArmsをIV抵抗820Ωで受けるので電圧は2.1Vrmsとなります。これを後段の差動合成で0.92倍して2Vrmsに近づけます。これにより仕上がりは-3dB 82kHz 出力1.93Vrmsとなる予定ですが、うまくいくでしょうか。
これで試してみることにします。

ES9018k2mからの出力の極性は、(2021/7/19訂正)

※データシートより・・・画像はアナログ出力が右に来るように回転

ーLout
+Lout
ーRout
+Rout
となっているようだ。。。
なので、そこからリード線を引き出す・・・
※極性注意(;'∀')

そして
IVCの部分をブレッドボードで組み立てて、接続を試みる。
HPFの2700pFのリード部品がなかったので、とりあえずの3300pFとした。
電源はMCWシリーズの±15Vバーションのもの
https://akizukidenshi.com/download/MCW03.pdf

測定構成

WaveGenerator → AmaneroCombo386 → ES9018k2m:作動出力 → 上記IVC → WaveSpecrum=交流電圧計



IV変換後の電圧:アイドル状態で
オペアンプ1番ピン,7番ピンの電圧:-1.593V,-1.595でした。
ということは、ES9018k2mのオフセット電流は、-1.595/820=1.95mA
となりました。やはり約2mAといったところですね。

測定構成での歪率


横軸の最右が0dBFS(1.81V)となっています。
バラック状態での測定のため、とりあえず傾向を探るためにということでみてみました。
1kHz,100Hzでは-6dBあたりがもっとも歪が少ない結果となりました。
-6dBから上は微妙に増えています。
10kHzでは-30dB以上では歪率が増えてきてしまっています。オペアンプを変えてみましたが、傾向は変わらないようです。
もしかすると、このあたりが・・・オペアンプIVCとES9018k2mの組み合わせがあまりない所以・・・・?なのかもしれない。。わからんけど・・・


周波数特性

-3dBラインは計算通り
まあ、こんなもんでしょう・・・・

PaSsでの基盤イメージ

すべて2回路のオペアンプを使うとL,Rの2チャンネルで3個ですみます。
電源は±15Vを使用する予定、右側の空き地に定電圧回路を組むかは思案中・・・


パスコンはチップコンデンサを使う予定(C0G属性0.1μF)
うまく使って簡易IVCとして使い回しできるようにしておこうかな・・・・

SI4732-A10ボードの覚書

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