2021年7月22日木曜日

ESSのDACチップにつなぐIVC 5

オペアンプ版IVCの特性をオリジナルと比較したくなりました

ということで、ES9018k2mボードをノーマルの差動合成が動くように元に戻します。
オペアンプはJRC5532Dです。入力の2,3,5,6ピンに続くチップ抵抗4つを再度はんだ付け、両電源に繋がるところは47μFのコンデンサを装着しました。

測定

WaveGeneの出力は別のPC(ノート)にしました。
WaveGeneとWaveSpectraで同じPCを使うとどうしても出力~入力で大きめのグラウンドループができてしまいます。そうするとグラウンドノイズレベルが上がってしまいます。

歪率

グラフを並べてみました。歪率は前回と違ってTHD+Nの値を使っています。

0dbFS:2.40Vrms                1.81Vrms

左がオリジナルの差動合成、右が今回のオペアンプIVCです。
オペアンプIVCでは素直に右肩下がりのグラフですが、オリジナルの方ではー10dbを超えたあたりからあきらかに歪が増えてきてしまっているのがわかります。
こうやってみると、やはり今回のオペアンプIVCのほうが特性は良いようです。

周波数特性


青グラフがオリジナルの差動合成回路なのですが、15kHzを超えたあたりからほんの少しだけですが盛り上がりがあります。そしてLPFが効き始めるのは80kHz付近から。。。かなりLPFの効きを緩くしている感じがします。
それに対して、オペアンプIVCのほうは効き始めが15kHz程度からでー3dbは70kHz付近です。LPFがきちんと仕事をしているのがみてとれます。ただ、可聴域上限の20kHzでもー0.29dbでしたのでフラットにするにはもう少し定数を調整する必要があるかもしれません。

ということで・・・

特性を知ってしまったら、いままでのES9038q2mDACの差動合成回路をIVCで作り直ししたくなってきてしまいました。ちょっと聴いただけではなかなか区別はつかないのかもしれませんが、知ってしまうと気になりますよね・・・・
問題は電源をどうするかです。IVCで別基板を作ると電源も別にしたくなります。そうするとDACだけでも3電源(+12V,-12V,+5V)欲しくなります。
グランドを分離するのがよいので、そうなると・・・・トランス~整流~レギュレータ式がやりやすい。こうしてだんだん回路規模が大きくなっていくんだろうなぁ。という予感がします。。。



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