2021年8月14日土曜日

CSPPという選択肢 ③ CSPPでヘッドフォンバッファ

CSPPを使ったヘッドフォンバッファの構成

後で自分でみたときにどういうふうに何をしたのか忘れてしまいそうなので・・・・
構成をまとめておこうと思います。

全体構成


実験用にはこんなコルクボードが便利です。ピンでちょっと留めて置いたりできますし、ほかの実験をしたいときに、さっとかたずけることもできます。100均のシルクにおいてありました。こんど多めに買っておこう。。。

USBDDCはAmaneroのCombo384のセカンドソース品

ドライバはWindows標準ではなくこちらのものを使います。

USBDDCとES9018k2m基板との接続はI2Sで行いますが、アイソレーションを行っておきます。アイソレートにはISO7640あるいはSi8440などを使います。

ES9018k2m基板はAliexpressから入手


1300円で手に入ります。。。安いですね。これのI2S接続端子のNC部分に3.3Vレギュレータ出力を繋いでアイソレータに電源を供給できるようにしておきます。

今回ES9018k2mの出力はカップリングコンデンサでオフセット電圧をカットして電圧出力として使いました。

そして肝心のCSPP回路

のんびり自作オーディオ”さんのCSPP回路を使わせてもらいました。シンプルイズベストでとても好感のもてる音が期待できます。

2SK303(V3)と出力段には私は2SB772を使いました。このトランジスタは前に作ったぺるけ式ミニワッターの出力段にも使いました。Amazonで安く大量に買えるので心置きなく使えます。。。



72x47mmのC基板サイズに収めたのですが、PaSsを使って配線図を作っておくパターンが定常化しました。LPFのコンデンサはスチロールコンデンサを使いましたが、PaSsでめんどくさがって形が違うのはご愛敬で・・・ でもこれ、印刷しておくと配線確認するときに基板と紙を裏返せば同じ配置になるのでチェックしやすいです。

出力特性

ES9018k2m基板との組み合わせでの特性です。

0dbFSは1.97Vrms(青線は1.0Vrmsの所)、出力抵抗は5.75Ωになりました。ゼンハイザーHD599で普段使いは-30dB程度が適当な音量となりました。最大出力では難聴になりそうなくらいの大きな音になります。

出力抵抗が5.75Ωと比較的低く保たれているのは出力段の2SB772のhFEが貢献しています。このトランジスタ、出力がある程度取れる割にhFEが高いのです。今回使った個体で338ありました。

スピーカに繋いだらどうなるだろうかと思って負荷5.6Ωの曲線もありますが・・・・
ちょっと厳しいですねやはし・・・エミッタ抵抗が10Ωですしこんなものでしょう。

周波数特性

ES9018k2m基板との組み合わせで-3dBラインは65kHz程度となりました。

音質評価は、組み上がったばかりの時と変わりません。
やっぱり、良い音がします。透き通った音で、安物の音によくある煩さはまったくありません。とはいっても部品価格では安物なのですが・・・
リーズナブルに良い音を求める音楽好きの工作趣味人は一度試してみるとよいかもしれません。CSPP方式は期待を裏切らない音を届けてくるように思います。

次はケーシングですかねぇ。なんだかこの音を聴いたらちょっと真面目に作らなくてはとかハードルが上がってしまいました。

もしかしたら・・・このままかも・・・・(;'∀')

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