2021年9月12日日曜日

CSPPという選択肢 ⑩ 小出力パワーアンプ

パワーアンプ・・小出力CSPPアンプ


組付け作業のメモ

片チャンネルを組んで実験的に動かしていました。わかったことをメモしておきます。
  • アイドル電流は800mA程度まで上げると0dbFS(6Ω4V)で0.1%THD+Nを軽く下回る
  • IV変換の石はhFEが低い石のほうがアイドルが安定する
  • 4Mhzていどのサイン波があらわれる、おそらくDACからの高周波ノイズ
  • 2SK170BLを正の温度領域で使用し熱結合することでトランジスタの温度補償が可能、この程度の結合で十分。タイトに結合するとクリティカルにオフセットが動く


  • スイッチング電源を使用するとコモンモードノイズが乗る。なぜかダミーロードとスピーカー結線でノイズの量が違う。スピーカー結線>ダミーロード
  • コモンモードフィルタにて除去できるが限界があり残留ノイズが0.4mVほど残る(スピーカーに耳付けてわかる程度のぷちぷちノイズ)
  • トランス電源だと面倒なノイズはない(フロアノイズ最大-91db)当然スピーカーからも無音。

というわけでもう一度使用トランジスタを変更

そしてトランス電源で再測定
  • 2SK170BL:IDSS10mA程度、定電流・温度補償
  • 2SA1015Y:hFE150程度、IV変換
  • 2SC1815Y:hFE200程度、ダーリントン初段
  • 2SA1908P:hFE100程度、パワートランジスタ

歪率グラフ

トランス電源を使用した時の歪率をとってみました
電源電圧9V×2
0dbFS=2.83W、THD+N:0.055%
縦線は約1W出力

この時のフロアノイズ


-91dbFSとなりました。やはりトランス電源でいきますか。。。。
出費が(-_-;)

回路図と実測値



表示電圧は実測値です。
アイドル約710mA時の値です。

周波数特性

ちょうどよい治具がなくDACに繋いだ状態でしか計測できないので
青がPIVC、黄は以前作ったオペアンプのIVC(対照として載せた)
みごとにフラット・・・・DACの高周波ノイズも素通しの状態です。。
この高周波ノイズちなみにオシロでみると
4Mhz付近。最初PIVCが発振しているのかとおもたよ。。。なぜに中国語風(笑)
にしても、あまり気持ちの良いものではありませんね。
40mVPP程度でスピーカーケーブル内で減衰するとはわかっているのですがねぇ。
そうだ、見なかったことにしよう。うんそうしよう。。

ES9038q2mDACではどうなる?

すでに終わった実験から、どうやらうまくいきそうな感触を得ています。
ケーシングするときにはES9038q2mとの組み合わせで使うようになると思うので、次の実験はES9038q2mの載ったボードを使おうと思います。

続きは次のお休みの日にとなりますです。

2021/09/18追記

やっぱりこの4Mhz付近のサイン波が気になるので

定電流回路を組んで、無入力の時の出力を確認してみました。
スペクトル図です。10mV /DIVでノイズはみえません。よかった発振しているわけではないようです。
ES9018k2mを繋ぐと
4Mhz付近にノイズが現れます。

矩形波応答もみてみました

1kHz6Ω負荷
10kHz6Ω負荷
応答性はすこぶる良好です。小さなリンギングが出ていますが、すぐに収束しています。
大丈夫だと思いました。

追記終わり。。。。

ふぅ、本日はこれから仕事に行かなければならないのでこの辺で勘弁するか(笑)







BFOの実験2 周波数を動かせるようにする

CW復調用セラロックBFOの周波数を可変 455kHzのセラロックを443kHz付近で発振させ、しかも数百Hz動かせるようにしたいという欲求から実験してみた。 コンデンサはGS1000pF、SG3300pFとした。 以前ブレボに組んでいた時は3300,3300pFで442.3kH...