2022年8月21日日曜日

ダイレクトコンバージョン受信機の実験:そのsan

ダイレクトコンバージョンの実験 その3

前回前々回とブレッドボードで格闘しながらの実験でした。

7MHzの高周波ですからどうにも安定しませんでした。このくらいの周波数になってくると、ブレッドボードではちょっと辛いものがあります。

復調音がひずむ。というか交流ハム音で変調されるような症状は、回路定数的な問題ではなくてどうやらブレッドボードに配線していることが問題だったようです。


そこで、ブレッドボードの裏面に銅箔テープを貼って、それを(青-)GNDと要所で繋いでみました。
そんなことをしてあがいてみました。これは、効果がありました。だいぶ良いようです。
ということで、そのままブレッドボードで実験を進めることにしました。

ちょっと面白いページを見つけました。同じ7MHzダイレクトコンバージョンのページですが。
No.1 スパロー40、7MHz DC受信機 | エレクトロニクス工作室 | 週刊BEACON | 個人のお客様 | アイコム株式会社 https://www.icom.co.jp/personal/beacon/kousaku/4993/

ローパスフィルターをサレンキー型のアクティブフィルタとしてあるところに惹かれました。ちょっとLTSpiceで特性を見てみました。2次なのでー6dbOctですが試してみる価値はありそうです。

オリジナルと違うところは前段のアンプで、エミッタ抵抗を390Ωとして負帰還量を多くして利得を抑え気味にしたところぐらいです。結果的にトータルで+3dbほどとなっています。

いままで、実験をしていた、RCの簡易ローパスフィルタはー3db Octなので、それと比べればだいぶ違うはずなので、受信音がガヤガヤしないですみそうです。

変更はブレッドボードなのでこの辺の追加は簡単にできます。

結果・・・・SSBのサイドがスパッと切れるわけではないのですが、以前と比べてなかなか静かになりました。利得もちょうどよい感じです。

もう一つの問題はQRH、つまり周波数変動が大きいこと。。。
普通に受信していると周波数調整のボリュームを常に動かしていないと復調音が変わってしまいます。簡単に数百Hzは動いているようです。

これの原因の一つにはコンデンサに温度補償のものを使わなかったためです。頻繁に交換して様子をみてみるためにセラミックコンデンサの詰め合わせから選んで使っていました。

復調音がハム音で変調される(ひずむ)現象が上記のブレッドボードに銅箔テープを貼ることで抑えられたので良かったのですが、今度は周波数変動が気になるようになってきました。

ちょっと手持ちの部品箱をみてみると。温度補償のコンデンサは、100pFのものはあります。それにディップマイカコンデンサで20pFのものがあります。
これを使ってみることにしました。
同調周波数が変わってくるので、調整には20pFのトリマコンデンサを使い、それでも7.030~7.180kHz付近から大きく外れてしまうときはトロイダルコイルの巻き数を変えて対応します。

定数変更

T-37-6:41turn
同調コンデンサ20pFトリマ
パディングコンデンサ:20pFディップマイカ
バリキャップ:1SV149またはBB112等、500pF~20pF程度の変化幅のあるもの
Pin6-7:100pF
Pin7-Gnd:100pF

Pin6,7あたりの値が100pFできちんと発振してくれるか心配ではありましたが、大丈夫でした。OSC出力も問題ないようです。

変更後の回路図


ちょっと部品点数が増えてしまいました。
異常発振もなく快調に動いています。
局発に関連するコンデンサに温度補償のものを使ったのでQRHは安定してしまえばほとんどありません。体感的には10Hz~20Hz動く程度です。電源を入れて安定するまでにはそれなりの時間が欲しいのはかわりありませんが・・・・


これで、大体回路は落ち着いた感じですかねぇ。
さて、どうしますか

ケースに入れて受信機とするかどうか・・・・・
飽きたら使わなくなりそうな気もするので少し様子見ですかねぇ(笑)

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