SA612を使ってみる
SA612というICは古くからあったらしい。
当時はかなり高価だったらしく、なかなか買えないといっても1000円以下!?のものだっようです。いまは、Aliexpressという中華で安く買うことができます。
これはUPコンバータに使おうと思って買っておいたものなのですが。。。。
なかなかうまくいかなかったのです。それでいろいろ検索かけていたら、面白い使い方ができるようで・・・・
ダイレクトコンバージョン受信機として動作させてみる
それをNJM386BDで40dbほど増幅してスピーカを駆動します。直前に入っているRCは約5kHzのLowPassフィルターです。
ここをもう少ししっかりしたものにすれば多少は選択度が良くなるらしいのですが、そこはあまり期待しないほうが良いようです。SSBなのでちょっと周波数がずれればガヤガヤするので多少の混信があっても内容は聞き取れますが・・・・
部品はあるもので、済ませようと思ったのでバリキャップに中波でよく使う1SV149を使いました。
この回路の要は
コルピッツ発振させているコンデンサとLCの組み合わせです。
ほかの人の回路をみると、この部分は多くは
C1(6-7pin):68pF
C2(6-Gnd):220pF
程度としていることが多いようです。
実は・・・その組み合わせでもきちんと受信できました。
でも
復調音が変・・・・どうもハム音で変調されているような音で内容が聞き取れない。
調子の良い時は大丈夫なのですが・・・・・
症状としてはこうです。
最初はオーソドックスにバリコンを使って同調回路を構成していました。
この時は、きれいに復調されて音声が聞こえてきました。
これはこれで良かったのですが、なにぶんLC発振ですから、ボディエフェクトがかなりあります。バリコンに触れるとSSBの復調音が変わります。それに、微調整が難しいです。
バリキャップにすれば、同調回路と調整用のボリュームを切り離して考えられます。
なので、手持ちにある1SV149を使ってみることにしました。
こいつは電圧をかけていないときに500pF程度、8Vをかけると20pF程度となります。
パディングコンデンサで調整すれば何とかなるだろうと踏んで使ってみることにしました。
苦労して7Mhz付近に同調させることができました。
でも、・・・・
音がひずむのです
なぜだかわからなかったのでいろいろと弄り倒しました。
そしてわかったことは、パディングコンデンサを5pF程度とすればひずまない。
苦肉の策でバリコンと並列にバリキャップを接続してSSB復調用の微調整用にしました。
その後、今自分が聞いている周波数がわからないと不便なので、Bufferをつけて周波数カウンタで表示させることにしました。
ここでも問題が・・・・・
ひとつは、周波数表示が安定しない。。。。
もうひとつは、また、音声がひずむようになってしまった・・・・
また、試行錯誤!!
いやぁ、一応いろいろ計算するのですけれど・・・・結局はカットアンドトライになってしまうのです。
下にアルミを貼ったボードがあります。実験用ボードなのですが、アルミテープを貼ってシールドに近いような効果を狙いました。
結構、効いているようです。調子のよいときはバリキャップで同調をとってもきれいに復調されます。
でも、やっぱりひずみがでます。
ということで、根本的に見直すことにしました。
- どうも局発の信号が弱いようです
- 6,7pinにつながるコンデンサにぶら下がる回路からのハム混入があるようだ。
局発の信号を強くする
C2の6pinーGNDの容量を少なくする・・・
最終的に47pFまで少なくしました。これでも問題なく発振してくれます。カウンタの表示も安定してきました。
6,7pinにつながるコンデンサの容量を調整
周波数を表示するのにバッファーをつけていましたが、ここにつながるコンデンサの容量が大きいと(10pFでも大きい)負荷となりひずみやすくなるようでした。
ここのコンデンサは3pFとしました。(2pFだとFETを十分に駆動できないようです)
最終的に
C1:68pF
C2:47pF
1SV149へのパディングコンデンサ:15pF
7MHzコイル(自作6uH):40pF(30+10pF)
となりました。これで7000kHz~7250kHz程度をカバーできています。
ちなみに、同調コンデンサはトータルで90pF弱程度です。
つまり、68//47+15+40≒90ぐらいということですね。
C1とC2も同調に影響しますのでC1//C2の足し算となります。
※//は並列の意味
ひょんなことから
SA612でたっぷり遊ばせてもらいました。。。。
でも、これはケースに入れて受信機とはしないだろうなぁ
という気もします。
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