2024年8月30日金曜日

QCX-mini製作記録9

 スプリアス測定

tinySA

QCXmini 14V 7010kHz
1-100MHz
外部ATT 40db

で軽く測定してみた。


結果をみると

基本波 -4.5dBm(+40dBm)
第2高調波    -50.41dBm+4.5 -> 45.91dBc
第3高調波    -56.81dBm+4.5 -> 52.31dBc

ん!?これって条件を満たしていたっけ??と思い調べてみると・・・・

なになに、日本国の電波法によると。。。


となっていて、HF帯での基準をみてみると

となっているようだ。

ということは、

基本波 -4.5dBm(+40dBm)
第2高調波    -50.41dBm+4.5 -> 45.91dBc NG
第3高調波    -56.81dBm+4.5 -> 52.31dBc OK

このままではダメである。ということは何とかしなくてはいけないわけで・・・・

でも、このようなことは前にLPFの検討をしたときに経験済みであるので、同じように対処してみることにした。

また、QCX LPF で検索してみると同じような経験をして対策したOMがいらっしゃった。

QCXのLPFについて - 非職業的技師の覚え書き (hatenablog.com)

とても詳しく説明があるページで参考にさせてもらった。ありがとうございます。

結果的に自分はL2に抱かせるコンデンサの容量を68pFとしました。


ここに2012(0805)サイズのチップコンデンサ 耐圧はたぶん50Vの68pFを追加した。

この状態でスプリアス測定をしてみる。


tinySA ULTLA

QCXmini 12V 7100kHz CW 0 WPM
外部ATT    50dB


0.15-500MHz RBW 100k


1-31MHz RBW 10k


基本波    -14.06dBm(+50dBm)
2倍高調波    -76.81dBm+14.06 -> 62.75dBc OK
3倍高調波    -93.50dBm+14.06 -> 
79.44dBc OK

-50dBの規格はクリアできた


疑問点

測定でTinySA-app で内部アッテネッターを-5dB追加してみたら。。。

QCX mini 11V(電池駆動で測定しているので前回よりやや下がっている)
方向結合器20db+抵抗ATT30db+内部ATT5db

0.15~500Mhz 100k RBW


1~30Mhz 10k RBW


こんな結果になった。

3倍高調波がみえていないのだが・・・・これで良いのか?

ATTの使い方でデータが変わってしまう。ということはもしかしたら頑張れば素のQCX mini でもギリギリクリアできた可能性はある。

その測定条件はATTの使い方にありそうだ

  • tinySAへの入力は-10dbm~-20dbm程度
  • 内蔵ATTは5db程度
この条件だと、いい感じに結果がでてくれる。なぜなのかはもしかするとノイズレベルとの兼ね合いなのか?わからないが・・・・


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