ラダー型水晶フィルタは安いが面倒
10.7MHzのクリスタルで4Poleラダーフィルタを構成した
このラダー型には次に示すシリアル型と他の作例によくあるパラレル型がある
この二つの違いは、一番はこれ- 入出力インピーダンス
- パラレル=2xシリアル
インピーダンスマッチングの関係でどちらかを選ぶとよい。
で、値の決め方なのだが・・・・
バイブルとなっているマニュアル本では。。。
これに代入して値を確認してみる。
グラフも一応ちゃんとしているようだ。しかし、これは適当に水晶を選んだのがたまたま良かっただけで、この後とても苦労することになる(-_-;)
これなら簡単と次に5poleのラダー型フィルタを構成してみた
水晶の選別が必要。水晶の発振周波数を確認して近いものを使うといいらしいのだが、発振器をつくり周波数カウンタで10Hz単位で読めるものを用意して・・・・
かなり面倒だ。そうだnanoVNAを使えばいいんじゃ!!
S11Phaseを計測して位相が変わるところが近いものを選んだ。
いろいろ試行錯誤して、比較的選別しやすい方法があった。水晶個別にS21Gainを調べPeak周波数順にならべ通過損失が少ないものを使っていく方法。
3の特性である(接続はパラレル)
だがわかったことも多くあった。
- 水晶個別にS21Gainを測定して損失の少ない個体で周波数が近いものを選ぶ
- 簡単にラダーフィルタを構成できるのは4poleまで
- ひとつの水晶あたり約3dbの減衰
- シリアル接続とパラレル接続でのインピーダンスはシリアル≒パラレル/2
2025/1/7追記
7.2MHzの水晶を使って同じようにやってみた結果
簡単に!?作れてしまった。ではないか・・・('◇')ゞ
その原因は。。。
選別は40Hz/stepでの測定なので40Hzごとに分類されるわけだが・・・・
特性が良く揃っているのがわかる。
20個の水晶から5つの同じ周波数の組合せが2組とれた。
しかも損失も少ない。
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