2025年1月27日月曜日

相互変調と混変調 TA7358

 フロントエンド部の検討

CWトランシーバを構成したくて往年のTA7358を使って受信機を作成する試みをしてるが、どうもこのICは大入力に対して耐性が低いような気がする。
以前、TDA1083というラジオICで7MHz帯の受信機を構成したが、それに比べても相互変調や混変調が多い。

バンド内で搬送波が出ている強い電波はFT8となるがそれによる相互変調を考えてみる

FT8周波数による相互変調

ざっと計算するとこんな感じでCWの黄金帯にまる被りになる。

これを防ぐのには、歪まない素子を使えということになる。
なので現実的にはATTを入れてTA7358の高調波歪を防ぐくらいしかないだろう。

もう一つは混変調、AM変調の放送波が一番の原因となりそうだ。
実際、以前作製したBPFを入れるとかなり改善される。

ということで、フロントエンドは、なるべく狭帯域のBPFとする必要がある。

TA7358の入力はベース接地アンプとなっていてインピーダンスが低い。データシートからは57Ωである。通常のFCZコイルで受けると同調側がダンプされてブロードになってしまう。

なのでアンテナから50Ωで設計されたBPFを通し直接入力することとした。

ここでひとつ問題がある。RFスイッチにMOSFETを使っているのでDCが通ることが必要なのである。
となるとチェビジェフ型のBPFが良いことになる。が・・・・


結果・・・・



チェベジェフ型のBPFで帯域をせまくするようにすると、なかなか難しいようだ。
なので、軟弱にも・・・・以前作製したBPFを使うことにした。


特性は

DCを通すのにはチップインダクタを使用(10uF)
これも、入力と並列なので貴重な電波の損失対象となるが・・・・・・



BPF基板はブレークイン基板と同居させることにした。
これからの実験で使えるようにソケット形式にした。
DCは通らなくてよいのでBPFの選択肢が広がる。


右側のソケットがBPF、上のピンヘッダにはVR1kをATTとして繋ぐ。
VRの出力をTA7358の1番ピンにつながるコンデンサに接続する。

ーーーーーーー追記

Webでこんな情報をみつけた。
によると、
実験して遊ぶには程よいデバイスだろうが、 送信用(HAM RADIO)としては??だろう。クリコン用にしても外部OSCからの注入上限は100mV近傍になる。安全を見れば70~80mV程度だろう。
HI-FIにするには工夫が必要になる。 「割合に制約が多いデバイス」と捕らえるのが正しい。 工夫は各自してみてください。
とのこと

こうやって見ていくとこのIC決して使いやすいものではない。
ことがわかった。

TA7358はAliexpressでたくさん仕入れてしまったなぁ('◇')ゞ

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