2025年12月9日火曜日

QRP Labs QMX 12 スプリアス特性を計測

QMXのスプリアス特性を計測

スプリアスの測定は、送信機にとって厳しいを言われているSSBでの測定が基本だそうです。 (by Copilot)
信号入力には700Hzと1900HzのTwoTone信号を使って飽和出力の80%の変調で測定します。TwoTone信号をどうやって入力するか、悩んでいました。QMXではUSBオーディオが使えるのでそれを利用してPCから入力しようと思い、QMXの入力セレクトをみたところ、なんとTwoToneの項目がありました。うれしいことにQMX内蔵のジェネレーターが使えるようです。

機材

  • QMX
  • TinySA
  • 通過型ATT -20dB
  • ダミーロード
  • ATT -40dB
  • WindowsPC (tinySA-App.exe)



QMXの設定

Select長押しで設定に入り、SSBのサブ項目で入力を選ぶところがあります。そこでTwoToneにすると内蔵のツートーンジェネレータが700と1900Hzのトーンを発生してくれます。PTT(パドルの短点、チップ側)を押し規定では飽和出力の80%で測定することになっています。出力調整はDrive levelのデフォルトを900から変更することでできますが、デフォのままで良いようです。


スプリアス測定

0.1MHz~1GHz 100kHz RBW
大まかに特性をみるために100kRBWで0.1~1GHzまでスキャンします。
規定では9kHz~1GHz程度とあるのですが、TinySAでは9kHzだと無意味な表示しかされません。1MHzからとしたいところですが、0.1MHz(100kHz)からとしました。
2倍3倍高調波等をみるために各バンドとも1MHz~基本波の4倍程度までの周波数範囲を10kRBWにてスキャンしました。
ただし17mBandではそれよりも高い周波数でも高調波がみられたので、80MHz~200MHzの範囲も分割して測定しました。

40mBand


30mBand


20mBand


17mBand

2倍3倍高調波よりも上の領域200MHzまでにスプリアスがみられました
10kRBWにて1M~71MHz
80M~150MHz
130M~200MHz

15mBand


すべてのバンドで、規定内(基本波より50dBc以上低い)に収まっています。

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