2021年8月30日月曜日
CSPPという選択肢 ⑦
2021年8月28日土曜日
CSPPという選択肢 ⑥
IVCをCSPPで組む
2021年8月21日土曜日
CSPPという選択肢 ⑤ CSPPでヘッドフォンバッファ
電源部の電解コンデンサを増量
ヘッドフォンバッファの部分は秋月C基板に全て載せてしまいました。なので、電解コンデンサは3300μF10V品を載せるのがやっとでした。
それで十分満足して使っていたのですが・・・・・
手持ちで8200μF16Vのものが余っています。前に秋葉原で安く買っておいたものです。結構背が高いので今まで使いたくてもスペースの関係で使えないでいたのです。
いつまでも手元に残っているというもったいないことになっていました。
今回それをなんとか内蔵しようと考えました。
CSPPバッファ基板とトランスの間、AmaneroCombo384の上の空間が空いています。
ほとんどむりやり(-_-;)設置しました。なんとかいけそうです。
こんな感じに8200μF4本が割り込みました。
基板をカットし横に倒した形ではんだ付け。みごとにギリギリセーフです。これで電源部のコンデンサ容量が3300μFから一気に11500μFになりました。ちょっとしたグレードアップです。
今、聴きながらこれを書いています。やっぱりいい音で鳴っています。
正直、ぱっと聴いただけではコンデンサ増量の効果はわかりませんが・・・・
DACの部分は千円台で手に入れたES9018k2m・・・安物。。。そんなの関係ねぇ!とばかりに透き通った柔らかい、それでいて解像度の高い滑らかな音がします。
このアンプ。電源スイッチとUSB入力、ヘッドフォン出力しかない。ボリュームすらない簡単なものです・・・それでもやっぱり良い音。。いやそれだからいい音なのかな。。。
CSPP回路の素質の良さに驚きです。みなさんもぜひ作ってみてください。
きっと満足することと思います。
2021年8月15日日曜日
CSPPという選択肢 ④ CSPPでヘッドフォンバッファ
CSPP・USBヘッドフォンバッファのケーシングをする
今作はディスクトップでバランス接続ヘッドフォンでの利用となるわけですから、なるべく小型で邪魔にならないようにしたいと思っていました。
ケース入れ、どうしたものか?と考えていました。
今まで好んで使っていたのは。。タカチのこのケース。値段が安く工作しやすい。そして、そこそこカッコ良い。気に入っています。
予備に買っておいたものがあるので、これをつかうことにしようか・・・・・
でも、VSOPだなぁ。。。
そうだ!、パネルにアルミ板を使って雰囲気を変えてみよう。
加工前のアルミパネルをはめてみたらこんな感じ。どうでしょうか?
あら、いいんじゃないでしょうか。ということでこのパターンでいきますか!
フロントパネルには、1.5mmのアルミ板を使ったのですが、金ノコで切ろうと思うと、とても大変です。でも実はこれカッターで切れるんです。
カッターで筋をつけて・・・なんども、なんども傷を深くしていきます。それを表裏両側につけて・・・・
根気よく表から曲げて、裏からも曲げて、そう金属疲労を利用してぽきっと折りました。
こんな方法があったんですねぇ・・・・ これならまっすぐに切れる。
これでフロントパネルが作れます。
フロントは電源スイッチを真ん中に配置して、左側には2.5mm4極ジャックを配置
リヤパネルはACインレットとUSB-typeBのみのシンプルな構成
最初は左側に電源スイッチ、真ん中にヘッドフォンジャックを配置しようと思っていたのです。でも眺めているうちにバランスが取るのには電源スイッチがど真ん中で、ヘッドフォンジャックはこの配置かなぁと思うようになってきました。
まぁ、よくみる配置ではありますが・・・・
それにしても、シンプル。。。というか殺風景?
なにかレタリングを施しますか。。アルミパネルなので透明シートに印刷でちゃんとみえるものになるし・・・(黒だと白インクでないとみえない)
底面の穴あけ・・・現物合わせで目打ちでしるしをつけたところにドリルで穴をあけました。目打ちでのしるしは良いわ。ずれがすくない。
それに比べ、リアパネルは。。。悲惨。。。
どうも、このUSBの穴はずれるんだよねぇ。なんでだろ。。
中の配置はこんな感じになりました。
縦型にしても重心が安定するように、立てた時の下側にトランスを寄せました。
にしても・・当初思っていたよりもだいぶ窮屈だわ・・・・
あとは、フロントパネルを加工するのみ。。
フロントは丸穴だけで済むので簡単。位置さえずれなければうまくいくはず。。
電源スイッチは、手持ちのものでLED内蔵のものがあります。
でも、これ12V点灯ものでLED配線のアノード側はスイッチ接点と接続されているんですよ。100Vをスイッチで入り切りするので小細工が必要です。
これならLEDは別配線。でも高いなぁ(笑)
こうやって、いろいろ悩めて選ぶことができるのは自作の特権。目的に合った方法で使える方法を探しながら作っていくのも楽しいものです。
スイッチの横に1mm程度の小さな穴をあけてそこの後ろ側にLEDを置く方法もあります。
でも、やっぱりこうしてみるとちょっ黒だと浮いた感じがします。
やっぱりここはプッシュスイッチでLED内蔵のほうがすっきり馴染んでよいかなぁ
1,100円ちょっとお高いけどここはポチってしまおう。うんそうしよう・・・
無骨な感じは変わらずですが、やっぱりこっちのほうが全然良い!
縦型においても、こんな感じなので。。。
違和感なく使えそうです。
2021年8月14日土曜日
CSPPという選択肢 ③ CSPPでヘッドフォンバッファ
CSPPを使ったヘッドフォンバッファの構成
後で自分でみたときにどういうふうに何をしたのか忘れてしまいそうなので・・・・
構成をまとめておこうと思います。
全体構成
USBDDCはAmaneroのCombo384のセカンドソース品
ドライバはWindows標準ではなくこちらのものを使います。
USBDDCとES9018k2m基板との接続はI2Sで行いますが、アイソレーションを行っておきます。アイソレートにはISO7640あるいはSi8440などを使います。
ES9018k2m基板はAliexpressから入手
1300円で手に入ります。。。安いですね。これのI2S接続端子のNC部分に3.3Vレギュレータ出力を繋いでアイソレータに電源を供給できるようにしておきます。
今回ES9018k2mの出力はカップリングコンデンサでオフセット電圧をカットして電圧出力として使いました。
そして肝心のCSPP回路
”のんびり自作オーディオ”さんのCSPP回路を使わせてもらいました。シンプルイズベストでとても好感のもてる音が期待できます。
2SK303(V3)と出力段には私は2SB772を使いました。このトランジスタは前に作ったぺるけ式ミニワッターの出力段にも使いました。Amazonで安く大量に買えるので心置きなく使えます。。。
72x47mmのC基板サイズに収めたのですが、PaSsを使って配線図を作っておくパターンが定常化しました。LPFのコンデンサはスチロールコンデンサを使いましたが、PaSsでめんどくさがって形が違うのはご愛敬で・・・ でもこれ、印刷しておくと配線確認するときに基板と紙を裏返せば同じ配置になるのでチェックしやすいです。
出力特性
ES9018k2m基板との組み合わせでの特性です。0dbFSは1.97Vrms(青線は1.0Vrmsの所)、出力抵抗は5.75Ωになりました。ゼンハイザーHD599で普段使いは-30dB程度が適当な音量となりました。最大出力では難聴になりそうなくらいの大きな音になります。
出力抵抗が5.75Ωと比較的低く保たれているのは出力段の2SB772のhFEが貢献しています。このトランジスタ、出力がある程度取れる割にhFEが高いのです。今回使った個体で338ありました。
スピーカに繋いだらどうなるだろうかと思って負荷5.6Ωの曲線もありますが・・・・
ちょっと厳しいですねやはし・・・エミッタ抵抗が10Ωですしこんなものでしょう。
2021年8月11日水曜日
CSPPという選択肢 ② CSPPでヘッドフォンバッファ
CSPPを使ったヘッドフォンバッファアンプを組んでみる
出力もバランス出力になるのでちょっとどんな音になるのか興味があります。自分の持っているゼンハイザーのHD599はリケーブルをするとバランス出力対応となります。
これは予定外でした。じつは2.5mmジャックは手元にあるので、それをヘッドフォンに挿せばいいやって簡単に考えていたのですが・・・・
形状が特殊で、ふつうの2.5mm4極ジャックは刺さりません。。。。
ということで、上記のケーブルをお買い上げということになりました。
ついでに、延長ケーブルも・・・・・ディスクトップでの使用だと1.2mしかない長さではちょっと気を使います。
標準でついているケーブルをぶった切れば中にちゃんと4本線が入っているという情報もありましたが、ちょっと怖くてできませんでした('◇')ゞ
さて、CSPPバッファですが
2ch分を秋月C基板におさめてみました。
これで、電源の平滑回路もすべて含みます。平滑コンデンサはスペースの関係で10V3300μFとしました。ここに繋ぐトランスはHTW-602の予定ですので整流後約9Vの直流電圧がかかりますので、ギリギリですねぇ・・・・ヒートシンクのすぐそばなのもあって寿命が短そうなのがちょっといただけません。ケースに入れるとなったときには、外付けにすることを考えてみます。
基板が出来上がって、出力のオフセットをみてみたら、片側で6mVくらいのオフセットが出てしまいました。そこで調整カ所ですが、ドレイン抵抗に43kΩの抵抗を並列にしました。
右の端っこにみえるチップ抵抗がそれです。値も適当に決めてやってみたんですが、ビンゴだったようです。これでオフセットが3mV以内に収まるようになりました。
これを素材にしました。ESSのチップはちょっと変わっていて、出力を低抵抗で受ければ電流出力として、高抵抗で受ければ電圧出力として動作するそうです。
今回はIVCの部分はなく単なるバッファなので電圧出力としてこの基板を使います。
その前にちょっと細工を・・・・
まずは、I2Sの使っていない端子、NCと書かれているところにアイソレータ接続用の電圧3.3Vを供給します。
そして、上に見えるのはツェナーダイオードです。もともと電源に交流9V~12Vでも動作するように作られている基板ですが、ここに12Vを入力すると整流後は16V以上になってしまいます。そこからTRのリップルフィルタを通してそのあとにレギュレータで3.3Vに降圧されます。リップルフィルターでの電圧損失は1Vないぐらいですのでレギュレータ入力は15V程度となりかなりの電圧差があります。
なので、ここに10Vツェナーを追加してレギュレータに入力される電圧が10Vを超えないようにしました。なんとなくこの方が安心して交流電源を入力できるようになります。
そして、基板のアナログ部は使わないのでオペアンプ周りの部品を外してしまいます。
DACからの出力は直接引き出します。
左から青:DACL-、白:DACL+、青:DACR-、そして赤:DACR+です。Grandはなかなか良いところがなくてとりあえずこの位置からとりました。
DAC出力にはオフセット電圧がありますので、接続に安直にカップリングコンデンサを挿入しDC分を除きました。
DACデジタル部分とバッファ部分は別系統電源で供給していますのでGrandは絶縁されています。ということでGrand部分にコンデンサを入れてオフセット分のDCをカットしました。
なお、DAC基板とGNDは接続しなくても一応出力はあらわれます。ですが、WaveSpectraでみると、どうもノイズが乗ってしまっているようにみえます。
あまりよくないようだったのでやはり接続することにしました。
トランスは3つ、うちふたつはCSPPバッファの2巻線HTW-602、もう一つはHTW-9005、これはDACの電源用にしました。
また、このセットではハードウェアボリュームがありません。5千円程度で出回っているES9038q2mボードではデジタルボリュームが使えましたが、安価なES9018k2m基板では使えません。音量調整はRoon側のDSPボリュームで行うことにします。
Windows版のRoonでDSPボリューム(ドライバはAmanero Technology 1.067)を使ってもシグナルパスを見るかぎり劣なしのようです。
この状態でいろいろ聴いてみました。音量はDSPボリューム-25db程度で十分な音量なので、そこいらで常用かと思います。
すると・・・・・
まず、びっくりしました。。。それは、、、オフセットが動く動く(;'∀')
トランジスタについている放熱板が安定するまでかなり動きますねぇ。片方のトランジスタの放熱板に触っただけでも動く・・・・かなり熱にシビアなようです。アイドル電流をモニタしていて熱暴走が起きないことは確認しているのですが、結構クリティカルですね。
オフセット調整用の680Ωへパラる高抵抗(今回は43kΩ)は熱が安定してからでないとうまくいかないことがわかりました。
さて、音質ですが・・・・
これまた、びっくりしました。
いやぁ、いままで作ったヘッドフォンアンプにDACの音質をかるく超えちゃってます。本当にびっくりです。まぁ、今はまだプラシーボがあると思うのでしばらくたってからもう一度評価したいと思いますが、とにかく透明感と滑らかさが半端ないです。耳の中がこそばゆくなる高音質と言ってもわかる人は少ないと思いますが、なんとなくわかりますかねぇ?
イメージとしてはそんな感じ。
ケーシングを考えよう。どうな風にまとめようかな(・∀・)ニヤニヤ
楽しみが増えました。