2025年2月24日月曜日

QRP電力計用のATTを作る

 デジタル表示終端型RF電力計

というものが紹介されている。以前これを製作した。

1Wまでの電力をデジタルテスターで直読可能とするものだ。
数字が直読できるので便利だが、1Wまでと言っているだけあってそれ以上の電力を入れても正確な値は表示されないようだ。

自作では5W前後の出力をもつものを実験することが多い。入力部にATTを入れれば対応できる。10dBであれば1/10で直読できるだが、50Ω入出力だと抵抗値が半端で手持ちで用意できない。

どうしたものかと思っていたが6dBと4dBのものを作って合わせて10dBとすることを思いついた。6dBは耐電力1Wの抵抗を合わせて作る。4dBは6dB減衰させた後なので、普通の1/4W抵抗を組み合わせて作ることにした。
まず、6dBのものを作ります。

6dB ATT


近似値の
37.35Ωは27Ω+10Ω:37Ω
150.48Ωは75+75Ω:150Ω

抵抗はすべて1W規格を2本直列で使用。そこに並列に50Ωの負荷が乗るので、短時間であれば5Wいれても大丈夫。かな('◇')ゞ

蛇目基板に適当に貼り付けて

nanoVNAにてGainを確認

結果は


とりあえず100MHzまでみてみたが、無問題。

4dB ATT



23.85Ωは47//47Ω=23.5Ω
220.97Ωは220Ω

こちらは、5Wの−6dB(1/4)なので1W程度の入力となる。耐電力は大きくなくてもいけるので手持ちのチップ抵抗を使うことにした。1206(3.2x1.6mm)と大きめのサイズのもの。


問題なし。

6dB+4dB ATT


これも問題なし。
10dBのATTであれば、10倍すればそのまま直読できる。


先にTinySAで計測した1W出力の送信出力はこのように表示される。

これで、簡単正確に!?製作物のRF電力を測定できる。


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