2025年2月8日土曜日

TTC015BによるC級電力増幅プッシュプル 広帯域版

 TTC015B C級PP 電力アンプ

広帯域アンプにできれば、周波数を変えた時コイルを交換せずとも対応できる。
今回は保証認定で7MHzと10MHzを通したい目論見もある。
ということでハムバンドコイルを使わずアンプする実験をしてみた。


ハムバンドコイルの代わりに使ったのはFB801-43(AL1350)トロイダルである。
ここの巻比を決めるために、回路のインピーダンスを算出した。

励振増幅出力インピーダンス
  • 2SC1815Y出力抵抗はIc20mAより545Ω
  • FB801インピーダンスを出力抵抗の10倍、6kΩとすると
  • 出力インピーダンスは並列545//6000で545Ω
TTC015B入力インピーダンス
  • 出力時のIc730mAの上半分で365mA
  • hFE = 150
  • から入力抵抗は10.7Ωと計算される
  • Rb7.5Ωが直列に入っているので入力インピーダンスは直列10.7+7.5で18.2Ω
これよりFB801の巻数を求めると
  • 励振側の巻数は出力抵抗の10倍程度にするので6kΩで11turn
  • TTC015B側は18.2Ωなので励振出力545Ωで巻數比は√(545/18.2)=5.5
  • 11/5.5=2.0より11t:2t
  • プッシュプルなので11t:2t,2t(2x2のbifilar)としそれぞれの入力とした。

12VにてIc730mA程度35.81dBm 3.8W程度の出力が得られた。


プッシュプルなので偶数時の高調波は抑制されている。

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