2022年7月2日土曜日

5MHz~30MHzのBPFを作ってみる

中波帯を抑制して短波帯を聞き易くするLPFを実験した

最初BPFの設計ページで定数を探ってみたが・・・・

あまり、芳しくない。どうやら、広帯域のBPFには向かないようだ。


LTSpiceでシミュレーションしてみても、やっぱりうまくいかない。

ということで、以前計算したLPFにHPFを追加する形でシミュレーションしてみたら・・・・


おぉ、これならちゃんと使えそう。LPFの減衰が足らなくて、少し1000KHzあたりにFM放送のお化けが残ると思うが、そもそも中波帯はカットしているので問題ない。

ということで、この定数で実験することにした。

と、ここまできて、全く写真を撮っていなかったことに今更気づく・・・
あちゃー、夢中でやってたから・・・・忘れたわ

ということで、nanoVNAで測定した特性図のみ・・・


-3dbのカットオフ周波数を確かめたかったので・・・こんな図になったが、まぁ設計値に近い値になっているようで満足。

5MHz~30MHzがおおむねー3db以内に収まっているようだ。。。




当然ながら中波帯は、こんな感じに抑制されている。


狙いは、中波帯をカットして地元の強力なローカル局によるほかの帯域の抑制を取り除くこと。。短波帯での感度アップが目的。

BPF使用


短波帯は、単なるLPFを使ったときよりも聞き易くなっている。。。


LPF使用

こちらはLPFのみ・・・・・

BPFのほうが信号が強い、確かに効果はあるようだ。。。。

今回の空芯コイルも値を測りながら巻き数と長さ(これ重要)を決めた。多めの値から巻き数をほどいて煮詰めていく・・・・

ほどなく、大体設計値に近い値になるので、採用し生基板に載せていく・・・・・

にしても、nanoVNA便利だ!! そのおかげで確かめながら作れる。測定器としては安価だしなかなか使えるやつだ。


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