2024年5月27日月曜日

TDA1083ラジオICを使ったシングルスーパーCW受信機の実験 5 TDA1083の455kHzIF出力トランス

 TDA1083の455kHzIF出力トランス



IF出力トランスにトランジスタラジオ用の検波段に使うコア色が黒のIFTを使ったのだが、どうもこの後にリング検波回路等をつなぐと、負荷が重いようでAGCの挙動がよくない。



IFT黒の諸元を探してみると

検波出力をとるために2次コイル側の巻き数が35Tと多い
段間用の白コアの諸元は5Tとなっている。

検波出力は減るがこちらを使ってみることにする。

もう一つ、気になる挙動があった。それはアンテナ入力にATTをいれていたのだが、絞っていくと時に発振しているような挙動をしめすことがあった。ブレッドボードのせいかなと思いユニバーサル基板に移せば落ち着くかもと思っていた。

実際ユニバーサル基板に移してみると、ブレッドボードの時よりノイズが少ないし、接触不良もない。いい感じだった。しかし、IFoutのデータをとろうとオシロメーターをつないでみると・・・・入力がないのに446kHzの出力があった。約20mVの安定した!?出力だ。これはやっぱりおかしい。

白IFTでのデータ

ANTdbm:アンテナ入力
IFout:IFT出力オシロメーターのP-P電圧
AGC:TDA1083の16pin電圧

右側が白IFTでのデータ。IF出力は目減りしているがAGCは無負荷の時と同レベルの挙動を示している。
受信音の音量も問題ない。なにより、CWの復調音が澄んだきれいな音になった。以前はなにかガサガサしたノイズ交じりの音だったのでやはりIFT段で軽く発振していたのだと思う。

20mV程度だったのでAGCを揺らすまではいかず見つけにくかったのかもしれない。

TDA1083受信機のVFOとして送信機から局発信号をもらう

 送信機のDDSを受信機のVFOに供する 送信機のVFOはAD9850のDDS。プログラムで送信時以外は443kHz高い周波数を出力させている。それをTDA1083の局発として注入 DDSの出力は-6dbm(50Ω負荷で計測)、TDA1083にのアナログVFOの出力は-11.5d...