2024年5月31日金曜日

TDA1083ラジオICを使ったシングルスーパーCW受信機の実験 9 回路決定

 ベンチ台上では安定動作している

TDA1083ラジオICを使ったCW受信機


VFO部分を以前作った生基盤を貼り合わせたシールドをかぶせてみた。周波数が10kHzほど上がってしまったので禁断のトリマを調整して元の7002~7018kHz付近に合わせこんだ。いじってしまったのでしばらく周波数安定しないだろうな(;^_^A



そして回路図全体。基本部分はTDA1083ラジオICたった1個である。こいつなかなか扱いやすい。価格も安い。気に入ったわ。

あとはケーシング。買っておいた200x150×40mmのYM200。LED周波数計を使うとなるとFETラジオと同じ顔にするのがよいかな


スイッチ類をどうするかだけど、周波数表示部とラジケータ下にスペースがある、残念だけど、ここにトグルスイッチはギリギリおけなかった。設置できるのは小さなプッシュスイッチぐらいかな。なにか探さなくては。

そうそう、同調操作に使っている多回転のポテンショ。軸の太さが一般的な6mmじゃない。4mmのものと6.4mmのもの。これに合うつまみも探さなくては



2024年5月30日木曜日

TDA1083ラジオICを使ったシングルスーパーCW受信機の実験 8 Sメータ回路

 Sメータ回路を回路メイン基板上に設置

Sメータの回路がほぼ決定。

ユニバーサル基板の右下部分に展開することにした。

当初、この部分にはオーディオピークフィルターを設置しようか迷っていたが、常時フィルターを通して程の混信はそんなになさそう。(橙色のジャンパー部分は検波出力とボリュームコントロールのところなので、このジャンパー部分に外付けでオーディオピークフィルターをつけるのもよいかと。。。。)

Sメータは常にあったほうが良いので基板上に置くことにした。

後からつけるかもしれないピークオーディオフィルタはピンヘッダを立てて置き今回はジャンパしておくことにする。


枠内が追加のSメータ回路

感度調節用の半固定は2kΩでも足らず。結局5kΩにした。SメータのスケールはせっかくtinySAがあってシグナル表示を合わせられるので、S9でー73dbm、S5で-97dbmなどある程度わかる目盛版を作ると良いかも。と考えている。

組んでみた。なかなかコンパクトに組めたと思う。

最近物忘れがひどいので、ピンヘッダのどれがどれだかわからなくなりそう。
メモを残しておこう。

これで、たぶん大丈夫。ここに置いたことを忘れてしまうと元も子もないけど(笑)


追加の部分の回路図。16pinからの抵抗は100kあたりのほうがよさそう。そして電位をアース電位にするために1MΩもあったほうが良いと思うが、とりあえず動いているのでなくてもいっか。ということで放置。。。

tinySAで信号を入力してS9,5,3の位置を調整、確認。ラジケータなので針が触れるのに慣性があり、実際のCW信号だと少し低めに表示される。

やはり、S9+10db以上の信号だと飽和して歪がでる。RFゲインを絞ればきれいな音で復調されるので、まぁいっかとういうことにする。

2024年5月28日火曜日

TDA1083ラジオICを使ったシングルスーパーCW受信機の実験 7 現在の回路図

 


TDA1083、CW受信機について、大まかには良好だ。

世羅多フィルターの損失分は当初フィルターの後に51Ωで受けた2SK241ソース接地のアンプを考えたが、どうやらなくてもよい感じ。

損失分は2SK241-YのRFアンプで賄う。ソースに可変抵抗をいれてゲイン調整としているが、これもいい感じに機能しているようだ。

ここまでの回路図


ボリュームがあるようにみえるが、それは気のせい。

基本はTDA1083で賄っている。周りにフィルターだのVFOだのBFO、リング検波などがついているので面倒そうだが・・・実はとてもシンプル。


次はSメータをどうするかだけど。

AGC電圧がS1~S9+10dbで0.5Vは変化しているので、LA1600のAGC電圧を使ったSメータの回路が使えそう。


こんな回路。これをブレボに組んでフィーリングをみてみる。

S9 -73dbm RF入力

S5 -97dbm

信号なし


部品定数は、ソース抵抗を1kから1.5kにした。ボトムを押し上げる目的。

入力が約1.7V~1.2V程度、IDSSが2mAなので最大値で1.5×2=3Vもあれば十分だと思う。1kΩだと2Vなので動かないことはないけどぎりぎりかな。


結果は上々。S5以下のふれが足りないのを除けば(;^_^A

当初の感度調整用の半固定は絞り切った1kΩでS9がフルスケールになってしまい足らず2kΩ程度は必要な感じ。

ラジケータなどのアナログメータだと同調点を探りやすい。やはりアナログは良い。人間に合ってると思う。

ケーシングまでもう少し使ってみて様子をみよう。もっと改善すべきところがでてくるかもだし、いいアイデアが浮かぶかもしれない。


2024年5月27日月曜日

TDA1083ラジオICを使ったシングルスーパーCW受信機の実験 6 TDA1083の455kHzIF出力トランス2

 TDA1083の455kHzIF出力トランス

IFT出力に中波ラジオ用のIFTを流用している。オリジナルは一時側の中点からVCCを供給する仕様


TDA1083のデータシートを確認すると


該当のIFはL16となっており巻き数は72+72の指定。同調コンデンサは330//330pF。
浮遊容量を10pFとすると340pF//340pFとなる。


340pFで442kHzに同調させるインダクタンスは380uH。これをIFキットで作る場合の巻き数は約110回程度なので全体としては220回、となると0.08mmのUEWでは巻ききれない。


いや、まてよ、IFT1次側全体で共振させるとすると??
もし220pFを同調コンデンサとした場合。必要な巻き数は130回程度と現実的な回数になるよね。それの中点だと65回で中点なのでデータシートの70回/70回巻きとの乖離も少ない。
よくわからない。

しかし、ですよ。そもそも、IFTキットは10mm角のものでした。ユニバーサル基板で使っているのは7mm角のもの、コイルを巻いても取り付けられません。この実験はブレボですべきでした。


TDA1083ラジオICを使ったシングルスーパーCW受信機の実験 5 TDA1083の455kHzIF出力トランス

 TDA1083の455kHzIF出力トランス



IF出力トランスにトランジスタラジオ用の検波段に使うコア色が黒のIFTを使ったのだが、どうもこの後にリング検波回路等をつなぐと、負荷が重いようでAGCの挙動がよくない。



IFT黒の諸元を探してみると

検波出力をとるために2次コイル側の巻き数が35Tと多い
段間用の白コアの諸元は5Tとなっている。

検波出力は減るがこちらを使ってみることにする。

もう一つ、気になる挙動があった。それはアンテナ入力にATTをいれていたのだが、絞っていくと時に発振しているような挙動をしめすことがあった。ブレッドボードのせいかなと思いユニバーサル基板に移せば落ち着くかもと思っていた。

実際ユニバーサル基板に移してみると、ブレッドボードの時よりノイズが少ないし、接触不良もない。いい感じだった。しかし、IFoutのデータをとろうとオシロメーターをつないでみると・・・・入力がないのに446kHzの出力があった。約20mVの安定した!?出力だ。これはやっぱりおかしい。

白IFTでのデータ

ANTdbm:アンテナ入力
IFout:IFT出力オシロメーターのP-P電圧
AGC:TDA1083の16pin電圧

右側が白IFTでのデータ。IF出力は目減りしているがAGCは無負荷の時と同レベルの挙動を示している。
受信音の音量も問題ない。なにより、CWの復調音が澄んだきれいな音になった。以前はなにかガサガサしたノイズ交じりの音だったのでやはりIFT段で軽く発振していたのだと思う。

20mV程度だったのでAGCを揺らすまではいかず見つけにくかったのかもしれない。

TDA1083ラジオICを使ったシングルスーパーCW受信機の実験 4 ユニバーサル基板に組む

 TDA1083をユニバーサル基板に組む

いままでブレッドボードの上で実験した来たが、なにか接触不良的な事象が続いていてまともに評価できなくなってきている。それで、おおよそ回路も決まってきたようなのでTDA1083と主要な周辺部品をユニバーサル基板に組んでみることにした。

IFTは7mm角のものを使用。FCZコイル代替品も7mm角。交換しつつ実験したいので丸ピンソケットにして交換可能とした。




TDA1803の周りの部品だけなのでC基板に収まった。このほかにVFO,IF世羅多フィルター,BFO基板がある。いずれSi5351を使ったVFOとか、送信機のVFOを流用してトランシーバとしての動作とか、試してみたい。


なるべくアース領域を多くとりたいので、GNDは銅箔テープで補強。

細かい作業なのだけれども、考えながら配線していくのって楽しい。あっという間に一日が終わってしまう。

配線が終わって確認。

案の定途中で変更したところでミス発見。修正して電源をつなぐ前に暫く熟成させることに。


動作検証

テスタでICピンに所定の電圧が来ているか、ICピンからGND,VCCへの抵抗値は妥当かなどを確認した後で、まずはオーディオ出力段がきちんと動くか確かめた。

  • 9ピンにピンセットで触ると、ハムノイズが入る。ここはOK
  • 次は出力IFTだけ装着してIF入力から442kHzを入力してIFToutに出力が出るか確認
    NG。
  • ICに電源が供給されていないためかと思い(黄色IFTはVCCに接続)IFTをつけてみる
    ここでもNG。何か変です。AGC電圧は1.2V(入力のありなしにかかわらず)
ブレッドボードで組んだ時にはこの時点で出力あった。
ちょっと原因がわからないのでとりあえずすべてIFT,RFコイルをいれてから考える。

  • くみ上げ後。IF入力に-57dbmをいれると出力がでた。
    ほっとしたわ(;^_^A

どうやら配線は間違っていなかった。途中のチェックでなぜ出力がなかったのかは謎だが、とりあえずこのまま進めることにする


世羅多フィルターの損失分が気になるが、まずはプレーンな状態で試してみてそれでも利得が足りないようならば追加することを考える。


ベンチ台に載せて実験中・・・・


2024年5月26日日曜日

TDA1083ラジオICを使ったシングルスーパーCW受信機の実験 3 世羅多フィルター分の損失補填

 TDA1083 セラ多フィルターの損失分を補填したい 

AGCを有効に使える程度のゲインが欲しい。

セラ多フィルターと、IF出力トランスの2次側にリング検波をいれたらIF出力が下がり、AGCの効きが悪くなってしまうという現象が起きています。

マッチングがとれていないこともあり、以前セラ多フィルターの後にマッチングトランスをいれてTDA1083に入力するようにしてみたが、異常発振であえなく撃沈。
さらに、2SK241でセラ多フィルターの損失分(約15dbm)を補填しようという目論見はうまくいかなかった。

ここで、ふと思いついた。いわゆるGGアンプを入れればセラ多フィルターの出力50ΩをTDA1083の入力インピーダンスと整合させつつある程度のゲインが補填できるのではないか。。。と。。。TDA1083のAGCが有効活用できるのではないかと。。。。
ちょっと消費電流が多いのが玉にきずだけど。



思惑通りにいくか実験してみる。

ためしてみた

が・・・・

思った通り、J310シングルだと増幅はしてくれるけれども、体感上はほとんど変わりなし。当然AGCの効き具合も変わらない。まぁパラにして10db程度の電力利得なのでシングルでしかも電圧利得で考えると・・・だよねぇ。そうはうまくいかないもんだ。

ということで、この案は却下・・・・

ちなみ、この回路だとソース抵抗は22Ωより51Ωで電圧増幅率が増すようだ。抵抗両端電圧は0.9V程度だった。ドレイン電流は19mAぐらい。


普通のソース接地で

入力に51Ω抵抗をかませてみては・・・・

2SK241ーYのソース接地で、ソース抵抗なし、入力に51Ω、負荷に470μHのμインダクタを使ってみた。

こちらは、なんと、ちゃんと増幅している。入力抵抗に51Ωをパラにしたので世羅多フィルターのインピーダンスに無理やり合わせた感じだけど。

こうやってみると、あらためて、MOSFETは使いやすい。デプレッション+エンハンス型のものってバイアスのこと考えなくてもよいし。





2024年5月24日金曜日

TDA1083ラジオICを使ったシングルスーパーCW受信機の実験 2 リング検波

 TDA1083 リング検波の実験

そうなんです。TDA1083を選んだのは、検波前の中間周波数を取り出せるからなのです。そうすると、BFOをそこにいれてCWやらSSBを復調できる。BFO出力でAGCが作動して感度が落ちることもない。

リング検波回路


パッシブ回路で利得が足りるかどうかよくわからないので、まずはブレッドボード上でどのくらいの出力があるか確認しておくことにした。

dbm    アンテナ入力,tinySAを使用外部ATT-50dbにて
IFout    黒IFTの2次側開放でオシロスコープへ入力した。値はP-P値
AGC    TDA1083の16Pin電圧(AGCの時定数を決めるコンデンサが接続されている)

無負荷だと-93db入力でIF出力はAGCがちょうど効き始めるくらい。その時の出力が40mV程度だった。-90dbmの入力だと聴感上はかなりしっかりした信号ととれるくらいのレベル。

そしてこちらは、リング検波回路を接続しての値

AGCの効き始めが-80dbmぐらいになってしまっている。S9の標準値-73dbm近辺で1.6V程度となった。実際の交信を聞いてみると-70dbmの信号はこの受信機では爆音として聞こえる。

BFOの出力が-22dbmぐらいなので、50Ω負荷だと約17mV。はたしてこのレベルできちんと復調されるのでしょうか?

リング検波などのパッシブダイオード回路は、入力インピーダンスが低いということを何かの記述で読んだ記憶がある。なので、接続に-3dbのパッドをいれてインピーダンスの整合をするとかなにか・・・・そして局発の入力も出力が必要だとか・・・・

わからないことだらでである。とりあえず試しに繋いでみてどうなるかだな。


BFO出力は前回路と同じだが、出力が欲しいので可変抵抗,10pFは通さずに2SK439のソースから直接信号を取り出した。(-22dbm)

結果はというと

試しにつないだだけなんだけど。きちんと復調されている。音もよい。びっくりしました。音量も不足ないくらい。当初SA612などアクティブ素子をつかって変換利得を稼ごうかなどと考えていたけど、パッシブ回路で問題ないようだ。

ただし、

黒IFTの負荷が大きいせいかコアを動かしたときの同調がブロードになってしまってなかなか同調点がわからなくなった。

AGC電圧の変化が鈍くなった。。。ということは負荷が重いのだろう。IF出力が下がってAGC電圧も下がったためと思われる。S-メータをつけるのにAGC電圧を使おうと思っていたのでちょっと考えなくては・・・・

黒は検波用で2次コイルの巻き数が多い、これを2次の巻き数の少ない(インピーダンスの低い)段間用の白や初段用黄色を使ってみたらどうなるのだろう?

まぁやってみっか。なんだか全く理論的じゃない(笑)。行き当たりばったりだ・・・・


2024年5月21日火曜日

TDA1083ラジオICを使ったシングルスーパーCW受信機の実験 1

TDA1083

結局大昔のアナログICを使った受信機を組んでみることになった。やっぱり使う側の人間がアナログなので、デジタルはどうも好かん(笑)ということに・・・・

TDA1083こいつをつかってみようと思う。

シングルスーパーなので、簡易型で簡単に作れるのを目指してだ。

ネットでの製作例が多いのは断然LA1600で、MWラジオでも使用してみてなかなか良いのはわかっている。けれども、それをそのまま使うのもなんだかつまらないし。

ここは、TDA1083のAM部を使って組んでみようかと・・・・

データシートから


なんだか、印刷した紙からスキャンしたようなものしか出てこない。かなり古いICとのことだが、いまだに流通していてしかも同品種(オリジナルは東芝TA7613AP)がたくさんでていることからどうやら設計がよかったとの評判

まずは、実験のためブレッドボードで、IF以降の部分(RF以外)を組んでみた。

感度を計ったところ。黄色IF前にNanoVNAから注入 減衰の具合をみるために

セラミックフィルタ 455kHz    -64dbm
セラ多フィルタ 442.7kHz    -49dbm

調整がBestではなかったせいかセラ多フィルタのほうが約15dbも低かったことが判明。

ということで、セラ多フィルタの後に2SK241のアンプを入れたのだが、どうも安定しない。簡単に発振してしまう。しかたがないので、ここはとりあえずそのままにしてRF部まで組んでみることにした。



回路図です。

回路定数は手持ちの関係でいじりました。高周波のバイパスは0.022uFだったが、そこは0.01uFに、電源に近いバイパスコンデンサは0.047uFから0.1uFへ変更。そしてデータシートでセラミックフィルタの後にあった2.2kΩ負荷抵抗はセラ多フィルタの設計インピーダンスが50Ωらしいので、2.2k負荷では不整合。それで220Ωにしてみた。これは正解だった。2.2kでは若干発振気味になっていたのが220Ωでぴたりと安定した。

IFフィルタ部での損失を補うために、どうしようか考えていたところ、改めてブロックダイアグラムをみてみるとどうやらLA1600にはあるRF増幅段はないようだ。それで、簡単なRF増幅段を追加した。

こうやって回路を書きだすと、かなり複雑そうに見えるが・・・VFO,BFO,セラ多フィルタを除くととても部品点数が少ない。ICひとつで低周波増幅もこなし、十分な音量でスピーカまで鳴らせる。

ブレボなので回路変更は簡単だし。7MHz台ぐらいまでなら、なんとなく動作してくれるので、最近はまずブレボで組んでからというのが多くなって、しかもその先になかなか進まない。

手軽でそのままで交信に使えるので、ケーシングが億劫になってしまうのが玉に瑕。

ベンチ台の上にブレッドボードの状態。写真はBFOの信号をみているところ

今回は中間周波数に455kHz台を使用したが、このICはFM兼用IFなので10.7MHzでも使えそうな気がする。そうなるとクリスタルラダーフィルタを使った受信機も組めるかもしれない。あと試してみたいのはIFの2次側からAGC制御された中間周波出力がとれるので、ダイオードリング検波やSA612を使った検波ができそうなこと。とするとCWやSSBも本格的な受信機と同様の構成にできそうな気がする。

遊びの種はしばらく尽きないかな(笑)


2024年5月20日月曜日

CW受信機はどれを組もうか・・・

 いろいろ悩み中(笑)

40mバンドのCW受信機をといろいろと模索している。

  1. UV-k5 HF mod
  2. RTL-SDR ダイレクトサンプリング
  3. RSP1 SDR
  4. HackRF SDR
  5. RaspberryPIとRSP1の組合せ
  6. ラジオICを使ったシングルスーパー自作
  7. QCXminiなどのキット
このなかで一番よかったのは、実は6番のラジオICを使ったスーパーヘテロダインのものだ。試しにブレッドボードで作ったものは、アナログVFOを使ったものだったのでフィーリングは一番良かった。自分のうった符号を受信してサイドトーンとすることもできる。ただし、大きくなりがちだし、安定性もいまいち。作るのも面倒(笑)

次点は、SDR。。なぜかというとSDRとPCは大抵一組で使うことが多くなる。

するとロギングにPCを使えて便利。難点は電力を使いすぎることと、SDRなので、一呼吸遅れてCWが返ってくる。これが自分が発したCW符号だったりすると最悪です。まともにうてません(;^_^A なので、送信中は必ずSDRは音が出ないように工夫しなくてはいけない。


きまらないので・・・・

まずは、ケースから考えることにしました。いわゆる形からってやつ。
お気に入りのケースは

CBL200という200×150×40mmのサイズのもの

あらまぁ。とんでもないことになっている。どうやら廃盤となっているもよう。なのでこんなに高値が・・・・・
残念。加工しやすくて良かったんだけどねぇ

しかたないので、YM-200を買ってみることにする。
マルツとものたろうにあった。どっちも送料いれると同じ値段。だが、断然ものたろうのほうが早く届く。ということで2つほど注文。

ケースばかりたまっていくような^^;




BFOの実験2 周波数を動かせるようにする

CW復調用セラロックBFOの周波数を可変

455kHzのセラロックを443kHz付近で発振させ、しかも数百Hz動かせるようにしたいという欲求から実験してみた。

コンデンサはGS1000pF、SG3300pFとした。

以前ブレボに組んでいた時は3300,3300pFで442.3kHzで発振していたが、今回実験のために組みなおしたときには発振しなかった。どうやら無理やり周波数を下げているので発振条件がぎりぎりだったようだ。

電源電圧は1.7V。3.3Vにあげると周波数は高くなる傾向

可変インダクタ100μHは秋月での放出品

TP1の所でTinySAを接続して信号強度を計ってみた

442.1kHz    -22.2dbm
443.0kHz    -22.7dbm
443.8kHz    -32.7dbm

443.8kHz以上にすると発振停止した。

TP2のところでは出力は約ー56dbm程度,BFO出力のところでは測定不能だった。10pFのコンデンサが443kHzに対していかに小さい値であるかがわかる。

これは、BFOを注入する場所がIF増幅の前のところになるので、BFOでAGCが作動してしまうと感度が下がってしまうためで、レベルを落とさないと感度が保たれない。

ブレボ中央にあるのは、TDA1083(未使用)

これで、BFOを動かせるようになりCWの音調をうまく可変できるようなので、ラジオIC TDA1083を使った40mバンドCW受信機を組んでみようと思う。

ランド方法で小基板とした。入力電圧は5V,1kΩでドロップし赤LEDで1.7V安定化した。


2024年5月15日水曜日

RTL-SDR ダイレクトサンプリング 誤配線!?

 


どうも、I インプットの片方をコンデンサを通さないで接続してしまっているようです。

これでも、問題なく動作しているので、もしかしたら入力のDCカット用のコンデンサは不要なのかもしれません。

ほんとうは、矢印のところに

と、思ったのですがよくよくみてみると(横から)ちゃんとコンデンサの後につながっていました。

変なことしなくてよかった。。。。

それにしても、老眼にはつらい(笑)

2024年5月14日火曜日

RTL-SDRダイレクトサンプリング トランスの違いによる感度差

トランスの違いによる感度差

以前改造しダイレクトサンプリングとしたRTLーSDRのトランスについて

RTL-SDRダイレクトサンプリングのマッチングトランス1

RTL-SDRダイレクトサンプリングのマッチングトランス2 

体感上は差がなかったのですが・・・・今回、TinySAもあることですしちょっと計測してみました。


感度を相対的にみるのにHDSDRのSメータを使って比較してみた。

発振器はTinySAを使い外付けATTは-50db

999kHzで無変調

その時のHDSDRのメーター読みで2つ分、1つあたり6dbなので12db分増えるのに必要な出力dbmを比較した。


999kHz HDSDR S Mater 2目盛:12dbでの必要dbm

使ったのは
  1. 比較対象:RTL-SDR.COM V3        -96dbm

  2. FB801-43 10turnトリファイラ -90dbm

    0.2mmのUEWをトリファイラ巻で10回,巻数比で10:20、インピーダンス比1:4

  3. FB801-43 10turn バイファイラ:一次側3turn    -93dbm
    0.1mmのUEWをバイファイラ巻で10回,これを2次側として一次側はバイファイラ巻の上に3回重ね巻とした。巻数比は3:20、インピーダンス比としては9:400(≒1:44)

結果は
  1. -96dbm
  2. -90dbm
  3. -93dbm
となった。
トランスの違いで感度が違う結果になった。以前試したときはよくわからなかったが、こうやって比較してみるとわかりやすい。

トランスの巻き方で3dbmの違いがでました。

3dbmだと電力で2倍の違いがあります。

ダイレクトサンプリングがはじめから備わっているRTL-SDR V3ドングルは、-96dbmと一番感度が良かったのですが、内部にLNAを持っているので、今回のDVB-Tドングルを改造したLNAなしのトランス直接入力のものがなかなか検討していることが印象的です。